物理基礎 / 力と運動の法則

糸でつるしたおもりのつり合い

★ 基礎張力力のつり合い

問題

天井から軽い糸で質量 のおもりをつるして静止させた。重力加速度の大きさを とする。おもりにはたらく力をすべて挙げ、糸の張力の大きさを求めよ。

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力を挙げる手順は「重力+触れているものからの力」。おもりに触れているのは何か。静止している=力がつり合っている。

解答・解説

方針

まず「おもりにはたらく力」を漏れなく挙げる(重力と、触れている糸からの張力)。静止しているから 2 力はつり合う。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 力の問題の第一歩は、注目する物体を決めて、はたらく力を漏れなく挙げること。挙げ方には決まった手順がある。

まず重力(これはいつでもはたらく)。次に、その物体に触れているものを探す — 触れているものからしか力は受けない(物理基礎の範囲では)。おもりに触れているのは糸だけだ。

① はたらく力を挙げる。

  • 重力: 下向きに
  • 糸の張力: 上向きに

この 2 つだけ。

TW
おもりにはたらく力は張力 T(上向き)と重力 W(下向き)の 2 つ

② つり合いの式を立てる。

静止しているから、上向きと下向きの力はつり合う。

まとめ 「重力+触れているものからの力」— この探し方さえ守れば、力の見落としも、ありもしない力の発明も防げる。力の図示はこの単元の土台で、この後の運動方程式もすべてこの図から始まる。

はたらく力は重力と糸の張力の 2 つ。張力

別解

もし糸を切ったら、で確かめるルート(苦手な人向け)。 糸を切るとおもりは落ちる。つまり糸は、落ちようとするおもりをちょうど支えるだけの力で引いている。

支えるべき相手は重力 。だから張力も 。「その力がなかったらどう動くか」を想像すると、力の大きさの意味が体感できる。

ポイント

  • 力の挙げ方=重力+触れているものからの力
  • 静止=力のつり合い
  • 張力は糸が物体を引く力(押すことはできない)

よくある間違い

  • 「静止し続ける力」のような実在しない力を足してしまう(力は重力と接触力だけ)
  • 天井が糸を引く力までおもりの力に混ぜる(注目物体はおもり。おもりにはたらく力だけを挙げる)
  • 張力を mg より大きく答える(静止ならぴったりつり合う)