数学A / 整数の性質

単位分数の和 1/2 への分解

最難関編不定方程式はさみうち

問題

を満たす自然数の組 ()をすべて求めよ。

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未知数3つに式1本 — でも大小順がついている。いちばん大きい項 は、全体 に対して最低どれだけの割合を占めるはずか。両側からはさむと の候補は数個に落ちる。

解答・解説

方針

大小順から最大の項 をはさむ: かつ より を決めるごとに残り2項で同じ論法を繰り返し、 は式から割り切れるかで確定する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 3変数に方程式1本では、自由度が高すぎるように見える。だが から 。最大の項 は「3項の平均以上」つまり 、かつ単独では全体未満 だ。

この両側からのはさみうちで、 は数個に絞られる。 を固定すれば残りは2変数の同じ問題。同じ論法をもう一度使えば も絞られ、 は式から自動的に決まる。

重要大小順のついた単位分数の和は、最大項のはさみうち かつ で先頭から順に確定していく

を絞る。 より 。また より 。よって

のとき。 だから かつ より 。順に を求めると

  • : / : / : / : / : (いずれも整数で適)
  • : が整数にならず不適

この場合5組。

のとき。 同じはさみうちで

  • : の3組( は不適)
  • : かつ より ✓、 は不適。1組
  • : かつ より の1組

④ 結論。 あわせて 組:

まとめ: 「大小順をつける → 最大項をはさむ → 先頭から確定」の反復。無限にありそうな分数の分解が、はさみうち1つで有限の場合分けに落ちる。

発展 — 一歩先へ。 が すべての で解けるか、という問い(エルデシュ・シュトラウス予想)は、いまだに未解決だ。単位分数の分解は、遊びのような見た目のまま現代数学の最前線につながっている。

の10組

別解

積の形に直す(因数分解の裏技)。 2変数に落ちた後の は、分母を払って因数分解の形にできる。

あとは36の約数ペアを書き出すだけだ。 に対応して

の5組。 — ②の結果と一致する。 が消える理由も明快で、 が36の約数でないからだ。

の場合も同様に から の3組。

」という変形は、単位分数の2変数問題を約数の列挙に変える強力な道具だ(分子が1でないときは少し手直しがいる)。はさみうちと使い分けたい。

ポイント

  • ごとに同じはさみうちで を絞り、 は割り切れるかで判定。
  • 全部で10組。

よくある間違い

  • の下限を でなく1から回す。大小順 を忘れると、同じ組を並べ替えで二重に数える。
  • 割り切れない候補( など)の処理を忘れる。分数が整数 を与えるかは毎回検品する。
  • はさみうちの片側だけで絞る。上からと下からの両方(平均以上・全体未満)で挟んで初めて有限になる。