数学A / 整数の性質
2つの素数のべきの和が素数になる組
問題
を素数とする。 が素数となる組 をすべて求めよ。
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素数がからむ和では、まず偶奇を見る。両方が奇数だと和はどうなるか。片方が2に決まったら、残る をさらに小さな法で仕分けられないか — 平方数の余りは種類が少ない。
解答・解説
方針
まず偶奇で絞る: 両方が奇素数だと和は偶数になって不適、だから一方は2。次に が素数になる を、3で割った余りで絞る。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「素数になる組をすべて」型は、候補を消していく消去法で進める。
第一の刃は偶奇だ。 がともに奇素数なら、 は奇数+奇数=偶数で、2より大きいから合成数。よって一方は2。
として を調べると、 で17(素数)が見つかる。問題は「 では全部だめ」とどう言い切るかだ。ここで法を3に切り替える。 だから の余りは の偶奇だけで決まり、 の余りは「3で割れない数の平方は1」で決まる。2つを足すと3の倍数になってしまう、という仕掛けだ。
① 一方は2。 がともに奇素数なら は偶数で4以上だから素数でない。対称性から の場合を調べ、最後に の入れ替えを含めればよい。
② 小さい を試す。 : で不適。: は素数。候補になる。
③ の素数はすべて不適。 は奇数で、3の倍数でもない。 より
また は3で割れないから 。よって
つまり は3の倍数で、明らかに3より大きいから合成数。
④ 結論。 と、入れ替えた のみ。値は 。
まとめ: 偶奇 → 法3、と刃を持ち替える消去法。「 の奇数乗は 」「3で割れない数の平方は1」という2つの小さな道具の連係で、無限個の候補が一撃で消える。
発展 — 一歩先へ。 実は が素数になる組は、 型のほかには1つも知られていない。たった2つの素数の組合せなのに、その先が誰にも分かっていない。整数の世界の「浅いところにある深い謎」の見本だ。
(このとき )
別解
なぜ「3」を試すのか — 法の選び方(得意な人向け)。 本解の法3は天下りに見える。候補の法を順に打診する思考をそのまま見せよう。
の余りを調べやすい法は、 か の余りが単純になる法だ。
- 法4: なら 、 は奇数で 。和は 。矛盾は出ない
- 法8: 同じく 、奇数の平方は 。和は 。やはり決まらない
- 法3: だから ( 奇数)。 が3の倍数でなければ 。和は — 当たり
平方の余りが単純な法(3, 4, 8)を並べ、 の余りの周期と噛み合うものを探す。この「打診」の目で見ると、法3は偶然ではなく、 という好都合の帰結だと分かる。合同式の問題で法をどう選ぶか。その判断こそが、この種の問題の本当の技術だ。
ポイント
- 両方奇素数なら和が偶数 → 一方は2。
- なら で合成数。
- のみ、値は17。
よくある間違い
- の検算(、不適)を飛ばす。消去法は小さい候補の直接確認から。
- だけ書いて、入れ替えの を落とす。 は対称だから組は両向き。
- の根拠( が奇数であること)を書かない。偶数乗なら になってしまう。