数学A / 整数の性質
2つの余りの条件を満たす整数
問題
で割ると 余り、 で割ると 余る自然数について、次の問いに答えよ。
(1) このような自然数を、小さいほうから つ求めよ。
(2) このような自然数のうち、 桁で最大のものを求めよ。
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『 で割ると 余る数』を書き出し、その中で『 で割ると 余る』最初の数を見つける。見つかれば、あとは と の最小公倍数 ごとに同じ条件の数が並ぶ。
解答・解説
方針
2つの余りの条件を1つにまとめる。まず片方を満たす数を書き出し、その中からもう片方も満たす数を探すと、()ごとにくり返す規則が見える。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 つの余りの条件を、同時に満たす数を探したい。
まず片方の条件を満たす数を小さい順に書き出す。その列の中から、もう片方も満たす数を拾えばよい。
つ見つかれば、次からは ごとに同じ条件の数が並ぶ。 と の余りが同時に元へ戻るのが、 進むごとだからだ。
「複数の余り条件は、法の積を周期にして 本にまとまる」。この構造に気づけるかが主題だ。
(1) まず『 で割ると 余る数』を小さい順に書く:。この中で『 で割ると 余る』ものを探すと、()が最初だ。
条件を両方満たす数は、 と の最小公倍数 ごとにくり返す(両方の余りが同時に元に戻るのが、 進むごとだから)。だから の次は 。
(2) 条件を満たす自然数は と おきに並ぶ。 桁( 以下)で最大のものは
(検算: で余り 、 で余り 。両方の条件に合う。)
発展 — 一歩先へ。 この「複数の余り条件を 本にまとめる」考え方は、中国剰余定理と呼ばれる。
法どうしが互いに素なら、それぞれの余りをどう指定しても、法の積を周期として解がちょうど 種類の余りに定まる。 と は互いに素だから、 を法として余りが つに決まった。
法が互いに素でないときは、余りの指定に食い違いが起きて解が無いこともある。互いに素という条件が効いていることを意識したい。
(1) (2)
別解
別解 — 合同式で周期をそのまま導く(得意な人向けの視点)。 書き出して拾うかわりに、 つの条件を式で連立してみる。
条件は と 。前者から ( は整数)と書ける。
これを後者へ代入すると 、つまり 。両辺に を掛けると 、 だから 。
よって 、戻すと
書き出しをしなくても、周期 と最小の解 が式から直接出た。 桁で最大は より 、。本解と同じ答えだ。
ポイント
- 2つの余り条件は、片方を書き出して他方で絞る
- 両方満たす数は、割る数の最小公倍数ごとにくり返す
- 見つけた1つ 最小公倍数の倍数、で全部表せる
よくある間違い
- くり返しの間隔を とし、 進むごとにそろう周期を取り違える。
- 最初の つ()を見つけても規則に乗せず、 まで書き出し続けて時間を失う。
- 条件を片方しか使わず、 で割った余りだけ、あるいは で割った余りだけで答えを決めてしまう。