数学A / 場合の数
和が30になる大小順の組
問題
を満たす0以上の整数の組 のうち、 を満たすものは何個あるか。
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順序を区別した組の総数なら定番の道具で出る。大小順の組1つに、順序を区別した組は何個ずつ対応するか — どの組でも同じ個数だと思い込むと足をすくわれる。等しい成分がある組を分けて数えられるか。
解答・解説
方針
大小の条件を直接扱わず、いったん順序を区別して数えて(496個)、並べ替えで移り合う組を束ねて数える。ただし等しい成分を含む組は束の大きさが6にならないので、「3つとも等しい」「ちょうど2つ等しい」「すべて異なる」に分けて補正する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の条件を保ったまま数えるのは難しい。そこで、いったん順序を区別して数え、並べ替えの束で割る方針を立てる。
ただし注意がいる。大小順の組 には順序つきの組が 個対応するが、 には3個、 には1個しか対応しない。束の大きさが組によって違うのだ。
だから「すべて異なる」「ちょうど2つ等しい」「3つとも等しい」に分類してから束ねる。これが正しい手順になる。
① 順序を区別した総数。 の0以上の整数解は、○30個と仕切り2本の並べ替えで
② 等しい成分を含む組を数える。 3つとも等しいのは の1組(順序つきでも1個)。ちょうど2つ等しい組は、等しい値を として 、。 の16通りから、 になってしまう を除いて15組。順序つきでは1組につき(どの位置が仲間はずれかで)3個ずつあるから 個。
③ 分類して束ねる。 すべて異なる順序つきの組は
これらは6個ずつ束になり、大小順の組 個を与える。よって求める個数は
まとめ: 「順序をつけて数えて割る」は、等しいものを含む組の補正とセットで初めて正しくなる。分類ごとに束の大きさ(1・3・6)が違う。この一点が急所だ。
発展 — 一歩先へ。 答えの91は、 に最も近い整数になっている。実は 、 の解の個数は、つねに に最も近い整数だ。3つの場合の補正が、この「丸め」の中に折りたたまれている。
個
別解
差の変数に取り替える(束ねずに直接数えるルート)。 大小の条件そのものを、新しい変数に吸収させてしまう方法もある。
を、、、( は0以上の整数)と書き直す。大小関係は自動的に満たされ、条件はただ1本:
あとはこの方程式の0以上の整数解を数える。 を から まで動かし、各 で は の範囲( は残りで自動的に決まる):
束ね上げも重複補正も現れない。「不等式つきの数え上げは、差を新しい変数にすると等式だけになる」— この取り替えは、順序つき分割の問題全般で使える定番の一手だ。
ポイント
- 順序つきの総数は 。
- ちょうど2つ等しい組は15(順序つきで45)、3つとも等しい組は1。
- 。
よくある間違い
- と割り切れずに混乱する。束の大きさは一定でない(等しい成分があると小さい)ので、分類してから割る。
- ちょうど2つ等しい組の順序つき対応を 個とする。等しい2つは入れ替えても同じなので3個。
- (3つとも等しい場合)を「2つ等しい」に二重計上する。 となる は除く。