数学A / 場合の数

グループ分けの総数(ベル数の漸化式)

実戦編数え上げ漸化式組分け二項係数単元横断

問題

人を、区別のないグループにいくつかに分ける方法の総数(各人はちょうど1グループ、空グループは作らない)をベル数 とし、 とする。(1) を示せ。

(2) を求めよ。

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(1) 特定の1人(例えば最後の人)に注目。その人と同じグループになる残りのメンバーを 人から選ぶと、残りの人たちの分け方が で書ける。(2) から順に。

解答・解説

方針

(1) 番目の人が属するグループの残りメンバー(残り 人から選ぶ)の人数で場合分けする。(2) 漸化式を順に計算。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 分け方全体を直接数えるのは難しい。特定の1人に注目して分類する — 数え上げの常套手段だ。

番目の人が入るグループの「他のメンバー」を、残り 人から 人選ぶ( 通り)。残った 人は自由に分かれる( 通り)。

を走らせて足せば ( と置き換え)。(2)は漸化式を から順に回すだけだ。

① 漸化式を示す。 番目の人と同じグループになる相手を、残り 人から 人選ぶ( 通り)。この 人で1グループが決まり、残る 人の分け方は 通り。よって と置き換えると より

重要特定の1人の属するグループの残りメンバー( 人から選ぶ)で分類 →

を計算する。 から順に。 よって

まとめ 特定の1人が属するグループの残りメンバーを選ぶ()ことで、 の漸化式ができる。順に計算して 。数え上げと漸化式(ベル数)の融合。

発展 — 一歩先へ。 ベル数 は「分け方」の総数として、確率(分割の一様ランダム)、データのクラスタリングの状態数など、応用の広い数列だ。(スターリング数の総和)という2階建ての構造、そして本問の漸化式が「指数型母関数 」という1本の関数に畳み込まれることまで、数え上げの理論の見本市になっている。

特定の1人が属するグループの“他のメンバー”の選び方で分類して漸化式。

別解

(2)を「グループのサイズの型」で直接数える。 漸化式を使わず、4人の分け方をサイズの型(分割のパターン)で列挙して数えることもできる。

  • (全員1組): 通り
  • : 1人だけ外す選び方で 通り
  • : 2人を選ぶ を、2組の入れ替え で割って 通り
  • : ペアを選ぶ 通り
  • : 通り

漸化式(本解)は が大きくても機械的に回る量産装置、型別の直接数えは「同サイズのグループは入れ替えても同じ( で割る)」という区別の消し方の練習になる。両方で が出れば、検算も同時に済んでいる。

ポイント

  • 特定の1人が属するグループの残りメンバーで分類する。
  • ()。
  • 順に

よくある間違い

  • 「特定の1人」を固定せずに漸化式を立てようとして、どのグループ分けを何回数えたか分からなくなる。
  • の数えで のまま( 組の入れ替えで2重に数えている。 で3通り)。
  • グループに区別がない(箱と違う)ことを忘れ、前問(区別できる3箱)と同じ式を書く。