数学A / 場合の数
共線点を含む配置の直線と三角形
問題
平面上に10個の点がある。そのうち4個は一直線上に並んでいるが、それ以外はどの3個も一直線上にはない。
(1) これらの点のうち2個を結んでできる直線は何本あるか。
(2) これらの点のうち3個を結んでできる三角形は何個あるか。
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『どの3点も一直線にない』なら選ぶだけで直線・三角形になるが、4点が一直線に並ぶのが例外。(1)全ペアから、その4点のペアを引いて、代わりに1本を足す。(2)全3点から、その4点から3点を選ぶ分(三角形にならない)を引く。
解答・解説
方針
点をただ結ぶだけなら組合せで数えられる。でもこの問題には「4点が一直線上にある」という落とし穴がある。
一直線上の4点からできる線分は、本数こそ あるが、直線としてはすべて同じ1本だ。また、その4点から3個選んでも三角形にはならない(一直線だから)。
この「直線がダブる」「三角形がつぶれる」の2つを直すのがポイントだ。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 点をただ結ぶだけなら組合せで数えられる。この問題の罠は「4点が一直線上」という配置だ。
一直線上の4点から2点を選んでも、できる直線はぜんぶ同じ1本。 通りの選び方が1本に融合してしまう。3点選んでも三角形はつぶれる。
「直線がダブる」「三角形がつぶれる」。この2つを、選び方の総数から補正するのが本筋だ。
(1) ふつうはどの2点も1本の直線を決めるので、まず 通りのペアを考える。でも一直線上に並ぶ4点については、そこから選ぶ 組のペアが、すべて同じ1本の直線を表している。だから6本と数えるのは間違い。6を引いて、代わりに実際の1本を足す。
(2) ふつうは3点を選べば三角形ができるので、まず 通り。ただし、一直線上の4点から3個を選んだ場合( 通り)は、3点が一直線に並んで三角形にならない。これを除く。
まとめ:一直線上の点があるときは「直線はダブりを1本にまとめる」「三角形はつぶれる組を除く」の2つを直す、と覚えよう。もし一直線の点がなければ(1)は45本、(2)は120個のはずで、そこからのズレが一直線の効果だ。
発展 — 一歩先へ。 「選び方と図形が1対1」という前提が崩れたとき、修理の仕方は2通りある。総数から壊れた分を補正するか(引いて足す)、最初から壊れない場合分けで構成するか。この2本立ては数え上げ全般の検算術だ。
共線の点が2組ある配置や、平行線が混ざる「交点の個数」の問題も、同じ2本立てで処理できる。設定が複雑になるほど、直接構成の場合分けの明快さが効いてくる。
(1) 40本 (2) 116個
別解
補正方式が不安なら、「直接構成」で場合分けして数え上げる道もある。共線の4点を特別グループ、残り6点を一般グループと呼ぶことにする。
(1)の直線を、両端の所属で分類する。
- 特別グループどうし: 何本選んでも同じ直線なので 本
- 特別1点+一般1点: 本
- 一般どうし: 本
合計 本。
(2)の三角形は、特別グループから何点使うかで分類する。 点なら 、 点なら 、 点なら 。 点は一直線でつぶれて 。
合計 個。どちらも補正方式と一致する。引き算の補正と、場合分けの構成。2つの道で同じ答えに着けば、まず間違いない。
ポイント
- 一直線上の 点は、直線を 本でなく1本にまとめる(ダブりを直す)
- 直線の本数
- 三角形の個数 (一直線の3点はつぶれる)
よくある間違い
- (1)で共線ペアの 通りを引くだけで、実在する1本を足し戻さない( がセット)
- (2)で共線の影響を忘れ のまま答える
- 「それ以外はどの3点も一直線上にない」という断り書きを読み飛ばし、補正の要否を判断しない