数学A / 場合の数
約数の個数・偶数の約数・総和
問題
540 について、次の問いに答えよ。
(1) 正の約数は何個あるか。
(2) 正の約数のうち、偶数であるものは何個あるか。
(3) 正の約数の総和を求めよ。
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まず素因数分解。(2)偶数の約数は『 を最低1個は含む』もの — の指数を にできない、と考えて数える。(3)総和は各素因数の指数の和どうしの積。
解答・解説
方針
すべては素因数分解 から始まる。約数は の形で、指数の選び方で約数が決まる。
(2)の「偶数の約数」は、2を1個以上ふくむ( が1以上)という条件を、指数の選び方に反映させるのがポイントだ。
総和は、各素数ごとの和のかけ算で一気に求まる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 すべては素因数分解 から始まる。
約数は の形で、指数 の選び方が約数を1つ決める。「約数を数える=指数の選び方を数える」という翻訳だ。
(2)の「偶数の約数」は、 を1個以上ふくむ()という条件を指数の選び方に反映させる。総和は、各素数ごとの和の掛け算で一気に求まる。
素因数分解すると
約数は (、、)の形で表せる。
(1) 各指数の選び方をかけ合わせて
(2) 偶数の約数とは、素数2を少なくとも1個もつもの、つまり または (2通り)だ( だと奇数になってしまう)。 は4通り、 は2通りのままなので
(ちなみに奇数の約数は に決めた 個で、 と(1)に合う。)
(3) 総和は、各素数の和をかけ合わせる。
まとめ:このかけ算を展開すると、 の形の約数が1個ずつ全部、ちょうど1回ずつ出てくる。だから和が総和になる。
発展 — 一歩先へ。 「約数=指数の組合せ」という見方は、数学Aの整数の性質で最大公約数・最小公倍数の指数比較へと発展する。gcd は指数の小さい方、lcm は大きい方を取る、という統一的な景色になる。
「平方数の約数」「3の倍数の約数の総和」など、条件を指数の言葉に翻訳する変種はどれも今日の型の応用だ。条件→指数の範囲、と機械的に書き換えられれば全部解ける。
(1) 24個 (2) 16個 (3) 1680
別解
(2)は補集合で数えるほうが速いこともある。
約数は偶数か奇数かのどちらかだ。奇数の約数とは を1個もふくまない()もの、つまり の形。その個数は 個。
だから偶数の約数は、全体から引いて 個。
「 を直接数える」(本解)と「 を除く」(補集合)は、同じ切り分けの表と裏だ。
(3)の総和の式 にも、種明かしがある。この積を展開すると、 の形の項が全部で 個、つまり全約数がちょうど1回ずつ現れる。「展開=全組合せの列挙」という積の構造そのものが、公式の正体だ。
ポイント
- 約数 の指数の選び方で、約数の性質を決める
- 偶数の約数 → 2の指数を1以上に限る(0を除く)
- 総和 = 各素数の和 のかけ算
よくある間違い
- 個数の計算で指数そのものを掛けて とする(掛けるのは指数)
- (2)で を除き忘れて 個のまま答える
- (3)で各素数の和の先頭の ( など)を落とす