数学A / 場合の数
円卓に男女が交互に座る
問題
男子3人、女子3人が円形のテーブルに、男女が交互になるように座る。座り方は何通りあるか。回転して同じになるものは同じ座り方とみなす。
ヒントを見る
先に男子を円順列で座らせると、間に女子の席がすき間として3つできる。そこへ女子を並べる — この2段階のかけ算。いきなり全員を並べようとしないのがコツ。
解答・解説
方針
交互に座る問題は、「まず一方だけを円に並べ、そのすき間にもう一方を入れる」と考えると、うまくいく。
先に男子だけを円に座らせると、男子と男子の間にすき間ができる。そのすき間は女子専用の席になる。だから、あとは女子をそこに並べるだけで、自然と男女交互になる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 交互に座る問題は、「まず一方だけを円に並べ、そのすき間にもう一方を入れる」と考えるとうまくいく。
先に男子3人を円に座らせる。円順列で 通り。
男子と男子の間に3つのすき間ができる。ここは女子専用の席だ。女子3人の入れ方は 通り(こちらは円順列にしない。男子で位置の基準がもう決まっているからだ)。掛けて 通り。
手順1: 男子を円に座らせる
先に男子3人だけを円に座らせる。円順列なので 通り。
手順2: すき間に女子を入れる
男子が座ると、男子と男子の間にちょうど3つのすき間ができる。男女を交互にするには、この3つのすき間に女子を1人ずつ入れればよい。女子3人をこの3か所に並べる方法は 通り。
手順3: かけ合わせる
まとめ:ポイントは、円順列で基準を消すのは最初に置く男子だけにすること。女子は、すでに位置の決まった男子のすき間に入るので、女子側はふつうの順列 でよい(回転を割らない)。両方を円順列にすると、割り過ぎてしまう。
発展 — 一歩先へ。 「先に一方を配置して、すき間に入れる」型は、円卓に限らない。1列で「どの2人も隣り合わない」条件でも、まず片方を並べてすき間を数える同じ手が効く。
「基準を固定して自由度を殺す」という別解の発想は、回転対称・平行移動対称のあるあらゆる数え上げの常套手段だ。何を固定すれば重複が消えるか、を考える癖をつけたい。
12通り
別解
円順列の公式を使わず、「1人を固定する」やり方でも解ける。回転のダブりを、最初から発生させない方法だ。
回転して同じものは同じ座り方。ならば、男子Aの席を1つ決め打ちして動かさないことにする。これで回転の自由度が消える。
Aから見て、残りの男子2人の席(交互だから男子席は決まっている)への座り方は 通り。
女子3人は、3つのすき間へ 通り。
円順列の という公式は、実はこの「1人固定で残り 人を並べる」の言い換えだ。公式を忘れても、固定の発想さえあれば現場で組み立てられる。
ポイント
- 交互 → 一方を先に円順列で座らせ、すき間に他方を並べる
- 先に置く側だけ円順列 、あとから入れる側はふつうの順列
- 回転を割るのは1回だけ(両方で割らない)
よくある間違い
- 女子側も円順列にして としてしまう(基準は男子で確定済みなので割り過ぎ)
- 男女を区別せず、全体を1つの円順列 で数えてしまう
- 1人を固定したのに、さらに の公式も使って二重に回転を処理してしまう