数学A / 場合の数

2×n をタイルで敷き詰める(フィボナッチ数)

実戦編数え上げ漸化式フィボナッチタイル張り単元横断

問題

のマス目を のタイル(縦でも横でもよい)で隙間も重なりもなく敷き詰める方法の総数 を求めよ。

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左端をどう埋めるかで場合分け。縦タイル1枚なら残りは 、横タイル2枚(上下)なら残りは の漸化式は?

解答・解説

方針

一番左の列に注目。縦タイル1枚で埋めると残りは 、横タイル2枚で埋めると残りは 。これで漸化式が立つ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 敷き詰めの総数は、端がどう埋まるかで場合分けすると漸化式が立つ。

一番左の列の埋まり方は2通りしかない: 縦タイル1枚(残りは )か、横タイル2枚を上下に重ねる(残りは )。

よって — フィボナッチの漸化式だ。 から

① 漸化式を立てる。 左端の埋め方で

xyO
2×4 の敷き詰めの一例(縦1枚・横2枚・横2枚・縦1枚の順)。左端の埋め方で a_n=a_{n-1}+a_{n-2} が立つ。

② 初期値。 ( は縦タイル1枚のみ)、( は縦2枚 または 横2枚)。

重要 はフィボナッチ数列 で、()

③ 結論。 よって 。たとえば

まとめ 「左端の埋め方」で場合分けすると、 の敷き詰めは に帰着し、。フィボナッチ数 が現れる。数え上げと漸化式の融合。

発展 — 一歩先へ。 盤を に広げると、答えは漸化式 (奇数 では 0)という別の顔になり、 のフィボナッチがいかに特別に単純かが分かる。「端の埋まり方で分類 → 漸化式」という設計図自体は盤が変わっても通用する — 状態(端の欠け方)を増やして追いかける、動的計画法の入り口だ。

左端の詰め方で場合分けすると 。よって (フィボナッチ数)。

別解

「1段・2段の階段登り」と同一視する(対応で翻訳する)。 敷き詰めを左から読むと、各位置で「縦1枚( 列消費)」か「横2枚( 列消費)」のどちらかを選んでいる。

つまり敷き詰めは、 の順序つきの和に分解する方法(合成)と1対1対応する:

これは「1段か2段ずつで 段の階段を登る方法」とまったく同じ問題 — 答えが同じフィボナッチ数になるのは当然だった。

漸化式(本解)は答えを計算する装置、対応づけは「見た目の違う問題が同じ構造だ」と見抜く目。数え上げでは、知っている問題への1対1対応が最強の解法になることが多い。

ポイント

  • 一番左の列の埋め方(縦1枚 / 横2枚)で場合分け。
  • 残りが になり
  • よりフィボナッチ数

よくある間違い

  • 左端の場合分けで「横タイル1枚だけ」の埋め方を数える(横1枚では上下どちらかが欠ける。横は必ず2枚セット)。
  • 初期値を でなく の扱いで混乱する((何も置かない1通り)とすれば漸化式と整合)。
  • フィボナッチとの対応の添字()を1つずらす。