数学A / 場合の数

3つの箱に空なしで入れる(全射と包除原理)

実戦編数え上げ包除原理全射写像単元横断

問題

個の異なる玉を、区別できる つの箱にどの箱も空にならないように入れる方法の総数を求めよ()。

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全部で 通り。「どれかの箱が空」を引く。1つの箱を空にする=残り2箱に入れるで 、2つ空は 。包除で足し引き。

解答・解説

方針

条件なしの入れ方 から、少なくとも1つの箱が空になる場合を包除原理で引く。「箱 が空」は残り2箱に入れる 通り。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「どの箱も空でない」は直接数えにくい。条件なしから、空の箱がある場合を引く — 包除原理の出番だ。

条件なしは各玉に3択で 。「箱 が空」は残り2箱に入れて — これが3つの箱ぶん。

だが「 も空」(残り1箱、 通り)を2回引いているので、3つぶん足し戻す:

定理包除原理

① 全体と“空”の場合。 全部の入れ方は 。箱を とし、「箱 が空」の入れ方。(残り2箱に入れる)。(残り1箱に全部)。(どこにも入れられない、)。

② 包除で“空あり”を数える。 ③ 余事象で答え。 空の箱がない入れ方は

まとめ 「どの箱も空でない」= 全体 から「空の箱がある」を包除で引く。。これは 個の玉から 箱への全射の数でもある。数え上げ・包除・写像の融合。 なら

発展 — 一歩先へ。 箱を 個に増やすと、全射の数は 、割る でスターリング数 — 「ラベルあり ラベルなし」の関係はそのまま拡張される。さらに全部の について を足すとベル数(この単元の最終問題)— 数え上げの部品が1本の系譜でつながっている。

全部の入れ方 から「ある箱が空」を包除で除く。

別解

分割してからラベルを貼る(2段階の構成)。 順序を変えて、先に中身のグループ分け、後から箱の名前を付ける。

個の玉を「区別のない3つの非空グループ」に分ける方法の数を とする(スターリング数と呼ばれる)。グループが決まれば、3つの箱への割り当ては 通り。よって求める数は

逆に本解の包除の結果から が読める。たとえば : 全射は 通りで、 — 4人を3グループに分ける6通り( 型の )と一致する。

「ラベルあり(全射) ラベルなし(分割)」という2段階の分解は、この後のグループ分け(ベル数)の問題と地続きで、区別の有無で数がどう変わるかの感覚を鍛えてくれる。

ポイント

  • 全体 から「空の箱がある」を余事象で引く。
  • 「箱 が空」、「2箱空」 を包除で足し引き。
  • 答えは (3箱への全射の数)。

よくある間違い

  • 包除の足し戻しを忘れて で止める(2箱空の場合を2回引いている)。
  • 「3箱とも空」の項()を形式的に書かず、包除の項数が合っているか不安になる( なら0なので結果は同じ)。
  • 玉が区別できる(異なる)という前提を見落とし、重複組合せ( 型)で数え始める。