数学A / 場合の数

指定の数が定位置に来ない順列(包除原理)

★★★★ 難関包除原理順列

問題

列に並べる。 番目に、 番目に、 番目に来ることがいずれもないような並べ方は何通りあるか( の位置は問わない)。

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「いずれも来ない」= 全体 −「少なくとも つは定位置に来る」。 つの条件に包除原理を使う。 個の数を定位置に固定すると、残りは 通り。

解答・解説

方針

全体 から「 番目」「 番目」「 番目」の少なくとも つが起こる並べ方を包除原理で引く。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 番目・ 番目・ 番目のいずれもない」を直接数えるのは難しい。反対(少なくとも つ起こる)を包除で数える。

を「数 番目に来る並べ方」の集合とする()。 を包除原理で。

個の位置を固定すると、残り 個は自由で 通り。。全体 から引く。

定理包除原理 —

① 部品を用意する。 を「数 番目に来る並べ方」とする()。 個の条件を同時に満たす( 個を定位置に固定)並べ方は、残り 個の並べ方で 通り。

  • ( 個)
  • ( 組)
  • ( 組)

② 少なくとも つ起こる数(包除)。

③ 全体から引く。

まとめ:「どの条件も成り立たない」は「全体 − 少なくとも つ成り立つ」。重なりを足し引きする包除原理が要。 個を定位置に固定すると残りは自由に 、という部品を、条件の個数ごとに符号を変えて足し合わせる。

発展 — 一歩先へ。 か所に「 番目に が来ない」を課すと完全順列 。本問は か所だけの制限。「禁止位置」が任意に散らばる一般の問題は、禁止を表す盤面(ルーク多項式)で数えられ、包除原理の項がその盤面の配置数になる。

通り

別解

別解 — 完全順列(かく乱順列)の一般化として捉える(得意な人向けの視点)。 番目に が来ない」()だけを課し、 は自由。これは「 か所に禁止がある順列」で、包除原理の一般形で書ける。

禁止の集合 に対し、求める数は

個の位置を「 番目」に固定すると、残り 個が自由で 、その選び方が 、符号が

もし全 か所に「 番目に が来ない」を課せば、完全順列 。本問は か所だけの制限なので、 の分だけ自由度が増え になる。「一部の位置にだけ禁止」の順列は、包除の項数を禁止の数に合わせるだけで数えられる。

ポイント

よくある間違い

  • 直接数えようとする(反対「少なくとも つ起こる」を包除で引く)。
  • 包除の符号を交互にせず、 を全部足す。
  • の位置に制限がない(自由)ことを見落とし、完全順列 と混同する。