数学A / 場合の数
順列 nPr
問題
7人の生徒の中から、委員長・副委員長・書記をそれぞれ1人ずつ選ぶ。選び方は何通りあるか。
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3つの役に順に人を割り当てる。委員長は何通り? 決まったら副委員長は残りから、書記はさらに残りから — 各段階の数をかける(順番に区別があるので順列)。
解答・解説
方針
この問題は、委員長・副委員長・書記という3つの役を、7人で埋める問題だ。
ここで大事なのは、3つの役は区別されるということ。同じ3人が選ばれても、誰が委員長かで別の選び方になる。だから順番(誰がどの役か)が意味をもつ。こういうのを順列という。
役を1つ埋めるごとに、残りの人が1人ずつ減っていく、と考えて数える。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 委員長・副委員長・書記は役が違う。 が委員長で が副委員長、と、 が委員長で が副委員長は、別物だ。
役の区別があるなら順列である。
席を つ並べて、左から埋めていくと考えよう。
- 委員長: 人の誰でもよい → 通り
- 副委員長: 委員長になった人は使えない → 残り 通り
- 書記: さらに 人減って → 通り
選ぶたびに候補が 人ずつ減る — これが順列の顔だ。掛ける個数は「選ぶ人数」と同じ 個。 個掛けたり、 個で止めたりしないこと。
3つの役は区別されるので、これは7人から3人を選んで並べる順列だ。記号では と書く。
順に埋めていこう。委員長は7人の誰でもよいので7通り。委員長が決まると、副委員長はもう選べないその人を除いた残り6人から選ぶので6通り。さらに書記は残り5人から5通り。続けて選ぶのでかけ算して
まとめ:かける数が と1ずつ減るのは、1人選ぶごとに残りが1人ずつ減るからだ。「役は3つだから、かける数は3個」と本数を意識すると、 で止めたり、 まで余分にかけたりするミスを防げる。
発展 — 一歩先へ。 順列の公式は、階乗を使うとこう書ける。
は — 使わない下のほうを、割り算で消しているわけだ。
この形にすると、 のとき となる。 人全員を並べるのは 通りのはずだから、 と決めておくと辻褄が合う。 は「そう決めると公式が全部きれいに動くから」という理由で定められている — 数学ではしばしば、こうした「定義の後付け」で体系が整えられる( も同じ精神だ)。
なお の は「並べる」を表す言葉の頭文字、 の は「選ぶ」を表す言葉の頭文字である。記号の意味を知っておくと、どちらを使うか迷ったときの手がかりになる。
210通り
別解
「選ぶ」と「並べる」を、 段階に分けて数えるとどうなるか。この見方が、次に習う組合せへの橋になる。
手順1: まず、役を気にせず 人選ぶ。
人から 人を選ぶ選び方は 通りだ。
手順2: 選ばれた 人に、役を割りふる。
たとえば の 人が選ばれたとしよう。この 人に委員長・副委員長・書記を配る方法は、 人の並べ方と同じで
( が委員長・ が副・ が書記、 が委員長・ が副・ が書記、 と 通り。)
手順3: 掛ける。
本解と同じ答えだ。
この 段階が、そのまま公式の意味になっている。
順列 組合せ 並べ替え。 言いかえれば
組合せ 順列を、並べ替えのぶんで割ったもの。 組合せの公式の分母に が現れる理由が、これではっきりする — 同じ 人組を、順列では 回も数えているから、 で割って 回にしているのだ。
使い分けの合言葉。
- 役・順番・場所の区別がある → 順列(並べる)
- 区別がなく、メンバーだけが問題 → 組合せ(選ぶ)
この問題を「掃除当番 人を選ぶ」に変えれば、答えは 通り。同じ 人と という数字でも、区別の有無で答えが 倍違う — 問題文の「それぞれ 人ずつ」「役割の区別はない」という一言を、絶対に読み飛ばしてはいけない。
ポイント
- 役や順番が区別されるときは順列
- は から始めて1ずつ減らした数を 個かける
- 「役の数 = かける数の個数」で本数を確かめる
よくある間違い
- かける数の個数を間違える( で止める、 までかける)
- 役の区別を見落として、組合せ で計算してしまう
- を と混同する(使うのは上から3個ぶんだけ)