数学I / 2次方程式・2次不等式

2次方程式・2次不等式 ★★★★ 難関の問題 全8問

旧帝大・早慶レベル。一部の単元に用意した挑戦枠

難易度: ★ 基礎·★★ 標準·★★★ 応用·★★★★ 難関·実戦編·最難関編

  1. 異なる2つの正の解をもつ条件(解の配置)
  2. 区間に少なくとも1つの解をもつ条件
  3. すべての実数で成り立つ不等式(絶対不等式)
  4. 3つの2次不等式の連立
  5. 放物線と直線が正の側で2点で交わる条件
  6. 係数を入れかえた2次不等式
  7. x軸から切り取る2交点の距離
  8. 2つの解が1をはさむ条件

問1異なる2つの正の解をもつ条件(解の配置)

★★★★ 難関解の配置判別式

問題

を実数の定数とする。 次方程式 が異なる つの正の解をもつような の値の範囲を求めよ。

ヒントを見る

のグラフで考える。「異なる 正解」は、グラフが 軸の正の側と 点で交わること。判別式・軸の位置・ の符号、の つの条件で表せるか。

解答・解説

方針

とおき、下に凸のグラフが 軸の正の部分と 点で交わる条件を つ書く:判別式 、軸 、。この つを連立する。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「異なる つの正の解」は、下に凸の放物線 が、 軸の正の側で 点と交わる、と読み替える。

グラフでこれを保証する条件は つ。まず 点で交わる(判別式 )。次に交点が両方とも正の側にある。

「両方正」を式にするところがつまずきやすい。軸()が正の側にあり()、かつ 軸との交点 が正( より右で交わる)。この 条件を連立する。

重要 解がともに正 ⟺ ①判別式 ②軸 ③(下に凸のとき)

① 条件を書く。 。軸は 。

xyO軸 x=af(0)>0
代表例 a=3。下に凸の放物線が x 軸の正の側で 2 点(x=1,5)で交わる。軸 x=a>0、f(0)>0 が決め手になる
  • 判別式:、すなわち 、 → または 。
  • 軸:。
  • → 。

② 連立する。 つを同時に満たす を数直線でとる。 と組み合わせると の側は消え、 が残る。 は に含まれる。よって

まとめ:「解の符号・位置」の問題は解を求めずにグラフの形で考える。ともに正なら「判別式・軸・」の 点セット。 つでも落とすと範囲がずれるので、必ず つそろえて連立する。

発展。 「 次方程式の解の配置」は下に凸のグラフを つの視点で縛る: ①判別式(交わる回数)②軸の位置(左右のバランス)③境界での符号 (境界の左か右か)。この 点セットで、「 解がともに より大」「 を つはさむ」など、あらゆる配置条件が書ける。解を求めずにグラフで縛るのが要だ。

答

別解

別解:解と係数の関係で「和も積も正」と読む(得意な人向けの視点)。 解 が「異なる」「ともに正」を、解と係数の関係で書く。

異なる 実解: 判別式 、すなわち または 。ともに正 和も積も正: ()かつ ()。 つを連立: かつ かつ 。共通部分は 。

グラフの 条件(判別式・軸・)で解く本解と同じ結論。「 解がともに正 和 かつ積 」は、解を求めずに符号だけ判定する便利な言い換え。軸 は「和 」、 は「積 」にそれぞれ対応している。

ポイント

  • ともに正 ⟺ かつ 軸 かつ 。
  • 条件の連立で 。

よくある間違い

  • 条件のうち「」を落とし、負の解を含む範囲まで拾う。
  • 判別式を とする(「異なる」 解なので 、等号は重解で除外)。
  • 軸の条件 を「」の計算ミスで取り違える。

問2区間に少なくとも1つの解をもつ条件

★★★★ 難関解の配置場合分け

問題

を実数の定数とする。 次方程式 が の範囲に少なくとも つの実数解をもつような の値の範囲を求めよ。

ヒントを見る

「少なくとも つ」は場合分け。片方だけ区間に入るなら端点の値が異符号、両方入るなら判別式・軸・端点すべてが条件。 通りを合わせる(和集合)。

解答・解説

方針

「少なくとも つ」は 通りに分ける:(A) 端点の値が異符号 、(B) 解とも区間内(判別式・軸・・)。この和集合をとる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「 に少なくとも つの解」は、実は 通りの状況をまとめたもの。分けて考える。

(A) 区間の端で符号が変わる場合。 と が異符号なら、その間に必ず解が つある()。(B) 解ともに区間内にある場合。判別式・軸の位置・・ をすべて満たす。

この つの状況の和集合が答え。「少なくとも つ」は 個の不等式では書けないので、場合を尽くすのがコツだ。

重要「区間に少なくとも 解」=(A) または (B) 解とも区間内(判別式・軸・・)

① 準備。 、軸 。、。

xyOf(0)f(2)
代表例 a=3/2。f(0)>0、f(2)<0 で符号が変わり、区間 [0,2] 内に解が 1 つある

② (A) 端点で異符号。 、すなわち 。これは または 。

③ (B) 解とも区間内。 判別式 ( または )、軸 、、()。これらを連立すると または 。

④ 和集合をとる。 (A)(B)。まとめると

まとめ:「少なくとも つ」は「 つだけ(端点異符号)」と「 つとも(フル条件)」の和集合。片方だけでは の「両方入る」ケースを取りこぼす。両者を合わせて初めて とまとまる。

発展。 「区間に少なくとも 解」は定数分離 にすると「水平線 が の値域と交わる」= の値域を求める問題に一本化できる(別解)。場合分け(端点異符号 or 解とも内)を尽くす代数的な道と、値域を見るグラフの道、どちらも同じ答え。定数分離は場合分けを回避できる有効な発想だ。

答

または

別解

別解:定数分離して「放物線と水平線の交わり」で見る(視覚で捉えるルート)。 から を分離する。 を含む項でくくると 、 で 。

で右辺 がとる値の範囲が、そのまま「解をもつ 」の範囲。水平線 と が で交われば、その で解がある。 を調べると、 で分母が (縦漸近線)。 では ( で )、 では は で最小 をとり、 で 。

での値域は「」または「」。場合分け(本解)の などと同じ答えに、 本のグラフの値域として着く。定数分離は「少なくとも 解」型を値域の問題に変える有効な方法だ。

ポイント

  • (A) で または 。
  • (B) 両方内部で または 。和集合で または 。

よくある間違い

  • 「少なくとも つ」を 個の不等式で書こうとする( 通り(A)(B)の和集合が必要)。
  • 端点異符号を (等号なし)とし、端点が解になる場合を落とす()。
  • (B) 解とも区間内の条件で、判別式・軸・・ の一部を忘れる。

問3すべての実数で成り立つ不等式(絶対不等式)

★★★★ 難関絶対不等式判別式

問題

すべての実数 に対して が成り立つような、定数 の値の範囲を求めよ。

ヒントを見る

下に凸の放物線が「つねに 軸より上」= 軸と交わらない。この条件は判別式の符号ひとつで書ける。

解答・解説

方針

の係数は正なので下に凸。「すべての で正」⟺ グラフが 軸と交わらない ⟺ 判別式 。 を解く。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) の係数が で下に凸。「すべての で正」は、グラフが 軸より上にある、つまり 軸と交わらないこと。

下に凸のグラフが 軸と交わらない条件は、判別式 。 を計算すると 、すなわち 。これを解いて 。

定理下に凸()の 次関数がすべての で正 ⟺ 判別式 ( 軸と交わらない)

① 判別式を作る。 。 の係数が なので

xyO頂点 (−1, 4)
代表例 a=2。放物線 y=x²+2x+5=(x+1)²+4 は x 軸と交わらず、つねに正

② 条件を解く。 より

より

まとめ:「すべての で正」は下に凸なら「 軸と交わらない」= 。等号ありの なら (接してもよい)に変わる。不等号に等号が付くかどうかで判別式の等号も連動する。

発展。 「すべての で 」()は判別式 。 なら「すべての で 」が判別式 。この「絶対不等式」の条件は 次形式の正定値性(行列の固有値がすべて正)の 変数版で、最適化や統計(共分散行列)で重要な概念につながる。

答

別解

別解:平方完成して「頂点の高さ 」で読む(苦手な人向け)。 判別式を使わず、平方完成で頂点の高さを直接見る。

下に凸だから、この関数の最小値は頂点の高さ 。「すべての で正」とは、この最小値が正であること。

判別式 (本解)と同じ式 に着く。じつは「頂点の高さ 」と「判別式 」は同じことで、頂点の高さ (下に凸のとき)。平方完成すると、なぜ判別式の符号で決まるかが目に見える。

ポイント

  • 下に凸でつねに正 ⟺ 。
  • で 。

よくある間違い

  • 「すべての で正」を判別式 とする(交わらない=。 は接して 点で になる)。
  • の計算 で展開ミス()。
  • の係数が正(下に凸)であることの確認を飛ばす。

問43つの2次不等式の連立

★★★★ 難関連立不等式2次不等式

問題

次の連立不等式を解け。

ヒントを見る

つを別々に解いてから重なりをとる。各不等式は因数分解できる。数直線に 本の範囲を並べ、全部が重なるところを探す。

解答・解説

方針

各不等式を因数分解して個別に解く。 または / / 。 つの範囲の重なりをとる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) つの不等式は、まず個別に因数分解して解く。

は で または 。 は で 。 は 。

つの範囲を数直線に並べ、すべてが重なる部分をとる。共通部分は 。

① 各不等式を解く。

  • : より または 。
  • : より 。
  • :。

② 重なりをとる。 まず後ろ 本 と の重なりは 。これと 本目( または )の重なりをとる。 のうち「」を満たす部分はなく、「」を満たす部分は 。よって

まとめ:連立不等式は「個別に解く → 重ねる」。境目( と )を書き出し、端点で等号が付くか( か か)を つずつ確かめる。 は 本目では等号で入るが 本目()で外れるので、結局含まれない。

発展。 連立不等式の解は各解集合の共通部分(積集合)。数直線上の区間の交わりは端点を小さい順に並べて「最も内側」をとる操作。 つ以上でも同じで、区間演算(インターバル計算)として機械的に処理できる。プログラムで領域を扱うときの基本操作でもある。

答

別解

別解:数直線に 本の帯を描いて重なりを塗る(視覚で確実なルート)。 つの不等式の解を、同じ数直線に色分けの帯で描く。

  • : と (外側の 本)。
  • : (真ん中の 本)。
  • : (広い 本)。

本すべてが重なる区間を探す。(第 )と (第 )と (第 )の共通部分は 。 の側は第 の と重ならないので消える。

答えは 。個別に解いて共通部分をとる(本解)のと同じだが、数直線に帯を重ねて描くと、「 側が第 の条件で消える」ことや、端点の と の違い( は第 の で除外、 は第 の で除外)が目で確認できる。

ポイント

  • 本を因数分解して個別に解く。
  • 重なりは 。端点 は で外れる。

よくある間違い

  • 各不等式の等号( か か)を混同し、端点の扱いを誤る( は第 で 含むが第 で 除外)。
  • の解を (内側)とする(外側 )。
  • つの範囲の重なりを取らず、 つだけで結論する。

問5放物線と直線が正の側で2点で交わる条件

★★★★ 難関共有点解の配置

問題

放物線 と直線 が異なる 点で交わり、その つの交点の 座標がともに正となるような、定数 の値の範囲を求めよ。

ヒントを見る

交点の 座標は 式を連立した方程式の解。その方程式が「異なる 正解」をもつ条件に言い換える。

解答・解説

方針

交点の 座標は 、すなわち の解。これが異なる つの正の解をもつ条件を、判別式 ・軸 ・ で書く。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 交点の 座標は、 を消去した方程式 、すなわち の解。この方程式を中心に考える。

問われているのは「異なる 交点で、 座標がともに正」。これは前の問題と同じ「 次方程式が異なる 正解」の形だ。下に凸の で 条件: 判別式 、軸 (これは自動)、。整理すると 。

重要 曲線の交点の 座標 = 式を連立した方程式の解。交点の条件は、その方程式の解の条件に言い換えられる

① 連立して方程式にする。 より

とおく。これが異なる 正解をもてばよい。

xyO2交点とも x>0
代表例 a=−1/2。y=x² と y=2x−1/2 が x>0 の側で 2 点で交わる

② 条件を書く。 軸は 。

  • 判別式: → 。
  • 軸:(つねに成立)。
  • → 。

③ 連立する。 かつ より

まとめ: 曲線の交点の位置は「連立した方程式の解の位置」に言い換える。ここでは軸 が最初から正なので、判別式と の 条件で決まった。交点そのものを求めずに済むのが解の配置の強み。

発展。 放物線と直線の交点の 座標は、 を消去した 次方程式の解。「交点が正の側」「交点が区間内」などの図形条件は、すべてこの 次方程式の解の配置の問題に直せる。逆に、 次方程式の解の配置問題は放物線と直線(または 軸)の交わりとして図で見ると分かりやすい。

答

別解

別解:解と係数の関係で「和 かつ積 」(得意な人向けの視点)。 の 解 が「異なる」「ともに正」を、和と積で書く。

異なる 実解: 判別式 、すなわち 。ともに正: 和 (これは常に成立)かつ 積 、すなわち 。連立して 。

放物線と直線の交点を、方程式 に直した後は、前問と同じ「 正解」の判定になる。和 が常に正なので、実質は「判別式 かつ 積 」の 条件で決まる。図形の問題(放物線と直線)が、解と係数の関係でこんなに簡単になる。

ポイント

  • 交点 ⟺ の解。
  • 異なる 正解の条件 ・ で 。

よくある間違い

  • 交点の方程式 の の符号を誤る( の移項)。
  • 「ともに正」の条件で の符号を取り違える。
  • 軸 が常に成立することを見落とし、余分な条件を課す。

問6係数を入れかえた2次不等式

★★★★ 難関2次不等式解と係数

問題

次不等式 の解が であるとき、 次不等式 の解を求めよ。ただし は定数とする。

ヒントを見る

解が「外側」なら下に凸で、 次式は の形。展開して を で表す。それを つ目の不等式に代入し、 で割る。

解答・解説

方針

解が「外側()」だから下に凸で 、。展開して を で表す(、)。これを第 式に代入し、 で割って解く。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 第 の不等式の解が「 または 」と外側に広がっている。これは下に凸()で、 軸との交点が と という意味だ。

だから 。展開して 、 と、 を で表せる。これを第 の不等式 に代入する。 で割れば、 が消えて具体的な 次不等式になり、解ける。

重要 次不等式の解が「外側」()⟺ 下に凸()で 軸との交点が 。よって

① 係数を で表す。 解の形から で

係数を比べて 、。

② 第 式に代入する。 に入れると

だから両辺を で割っても不等号の向きは変わらず

(両辺に を掛けたので向きが変わる。)

③ 解く。 より 。下に凸で「外側」だから

まとめ:係数が文字でも、解の情報から 次式を因数分解の形に固定できる。 で割ると が消え、具体値は不要。負の数を掛けて不等号の向きを反転する か所(第 式の整理)で、計算ミスが起きやすい。

発展。 「係数を逆順にすると解が逆数」( の解 に対し の解は )は、 の置き換えに対応する。相反方程式(係数が左右対称)が解の逆数ペアをもつのも同じ原理。係数の対称性が解の構造を決める好例だ。

答

または

別解

別解:グラフを「 軸で反転」して係数の入れ替えを読む(得意な人向けの高い視点)。 と の関係を、係数を具体化せずに捉える。

の解を とすると、解と係数で 、。一方 の解を調べると、 になる(係数を逆順にすると解が逆数になる)。第 式の解は ( が解だから境界)。だから第 式 の解は と 。

の の係数 (上に凸)。上に凸の 次式が になるのは、 解の外側。よって または 。

を で表して代入する(本解)代わりに、「係数を逆順にすると解が逆数」という関係で、第 式の解 が第 式の解 の逆数だと一目で分かる。上に凸(係数 )で不等号の向きも決まる。

ポイント

  • 解が外側 → 、 → 。
  • 第 式は 、 で または 。

よくある間違い

  • 第 の解が「外側」だから下に凸()であることを使わず、 の符号を決められない。
  • の展開で 、 を誤る。
  • 第 式に代入後、 で割るときに不等号の向きを反転させてしまう(正で割るので向きは不変)。

問7x軸から切り取る2交点の距離

★★★★ 難関共有点判別式解の公式

問題

放物線 が 軸と異なる 点で交わり、その 交点間の距離が であるとき、定数 の値を求めよ。

ヒントを見る

交点の 座標は方程式の 解。解の公式で書くと、 解の差は判別式の平方根 になる。これを とおく。

解答・解説

方針

交点の 座標は の 解。解の公式より 解の差は 。距離 差の絶対値 とおいて解く。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 交点の 座標は の 解 。交点間の距離は ( 軸上の 点なので 座標の差)。

解の差は解の公式から (判別式の平方根)。または を解と係数で計算してもよい。距離 とおいて解く。 から 、。

公式 次方程式 の 解の差 (解の公式の の幅。ここでは の係数が )

① 解の差を判別式で表す。 の判別式は

解の公式 より、 解の差(距離)は 。

xyO距離 2
代表例 a=(1+√5)/2。x 軸との 2 交点(x=a±1)の間隔がちょうど 2

② 距離 とおく。

③ 解く。 より 。このとき なので (異なる 交点)も満たす。よって

まとめ: 軸との 交点の距離は「 解の差 」( の係数 のとき)。交点を求めずに判別式だけで距離が書けるのが要点。最後に (異なる 点)の確認も忘れない。

発展。 軸から切り取る弦の長さ は、判別式の平方根そのもの。 次関数のグラフでは、判別式が「弦の長さの乗()」という幾何的な意味をもつ。 で弦あり、 で弦の長さ (接する)、 で交わらない、と一望できる。

答

別解

別解:グラフの「頂点の高さ」と幅の関係で出す(視覚で捉えるルート)。 を平方完成すると 。頂点は 。

下に凸の放物線が 軸から切り取る弦の長さは、頂点の深さ(負の高さ)と関係する。頂点の高さを ()とすると、 軸との交点は頂点から左右に ずつ( を解くと )。だから弦の長さは 。

ここで 。弦の長さ とおくと 、すなわち 、。解の差 (本解)を使うのと同じ に着くが、「頂点の深さ から弦が 」と図形的に読むと、 次関数の ()と弦の長さ()の関係が見える。

ポイント

  • 交点の距離 解の差 。
  • より 、( も確認)。

よくある間違い

  • 交点間の距離を でなく とする(距離 解の差 )。
  • 交点で交わる(判別式 )ことの確認を飛ばす( で )。
  • の計算を誤り、 にならない。

問82つの解が1をはさむ条件

★★★★ 難関解の配置

問題

を実数の定数とする。 次方程式 が、 より小さい解と より大きい解を つずつもつような の値の範囲を求めよ。

ヒントを見る

下に凸の放物線で「 が 解の間にある」のは、 でグラフが 軸より下、つまり のとき。判別式は自動で満たされる。

解答・解説

方針

下に凸のグラフで、 が 交点の間にあるのは ( でグラフが 軸より下)のとき。この 条件だけで決まる(このとき自動的に 実解をもつ)。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「 より小さい解と大きい解を つずつ」= が 交点の間にある。下に凸のグラフでこれを言い換えると、 でグラフが 軸より下、すなわち 。

実は、この 条件だけで決まる。 なら、放物線は の左右で必ず 軸を 回ずつ横切る(下に凸で最下点が負)から、判別式や軸の条件は自動的に満たされる。 を解いて 。

重要下に凸の 次関数で、 が 解の間にある ⟺ (この 条件で判別式 も自動的に成立)

① 条件を書く。 。 が 解の間にあるのは 。

xyOf(1)<0
代表例 a=0。放物線 y=x²−2x は f(1)=−1<0 で、x=1 が 2 交点(x=0,2)の間にある

② 解く。 より

このとき なので、下に凸のグラフは の左右で 軸を 回ずつ横切り、確かに より小さい解と大きい解を つずつもつ(判別式の確認は不要)。

まとめ:「 が 解の間」は、下に凸なら の 本だけ。 つの解が特定の値をはさむ配置は、その値での関数の符号がすべてを決める。判別式や軸の条件が要らない、いちばん軽い解の配置。

発展。 ()「 が 解の間」は、因数分解 に を入れた の符号で決まる。 点の符号だけで解の配置が分かるこの手は、 次以上でも「 の符号で が何番目の解の間か」を判定するのに使える。

答

別解

別解: 解が をはさむ (解と係数のルート)。 「」を、解と係数の関係で書く。 より小さい解と大きい解を つずつもつ ( からのずれが異符号)。

展開すると 。解と係数の関係で 、 だから

これが負、すなわち で 。(本解)と全く同じ式 に着く。実は (因数分解 に )なので、「」と「」は同じこと。 解が定数をはさむ条件は、この積の符号だけで決まる。

ポイント

  • 下に凸で が 解の間 ⟺ 。
  • で (判別式は自動で成立)。

よくある間違い

  • 解が をはさむ条件に、判別式や軸の条件を余分に課す( の 条件で足りる)。
  • の計算 を誤る。
  • を と取り違える( で 軸より下=負)。