物理 / 運動量と力積

衝突で失われる運動エネルギー

★★ 標準反発係数エネルギー損失

問題

なめらかな水平面上を速さ で進む質量 の球 A が、静止している質量 の球 B に正面衝突した。反発係数を とする。(1) 衝突後の A、B の速さ (2) 衝突で失われた運動エネルギー を求めよ。

KE 36 J衝突前22.5 J損失 13.5 J衝突後
e=0.50 の衝突。KE の 37.5 % が音・熱・変形に変わる
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(1) は s02 と同じ連立。(2) は前後の運動エネルギーを丁寧に計算して引く。e<1 の衝突では必ずいくらか失われるはず、という予想を持って検算しよう。

解答・解説

方針

保存則と e の連立(等質量・相手静止の公式 (1±e)v/2)で速度を出し、前後の KE の差をとる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 前半は s02 の型どおり。後半は「 の衝突では運動エネルギーが必ず減る」ことを数値で確かめる。減った分は音・熱・変形に変わっている。

① 衝突後の速度。 等質量・相手静止の連立を解いて()

② エネルギーの差。

まとめ 損失率は 。一般に等質量・相手静止では損失率が になり、 と一致する。 はエネルギーの残り具合も支配する—— が「相対運動のエネルギーの生存率」なのである。

(1) A: 、B: (2)

別解

損失の公式で先に見積もるルート。 2 球の衝突で失われる KE は一般に

で与えられる。代入すると 。この式は「換算質量×相対速度」で書かれており、損失は相対運動の分だけから起こる(重心運動の分は無傷)という深い構造を示している。結果の一致で①②の検算にもなる。

ポイント

  • 速度は保存則+e、損失は前後の差
  • 等質量・相手静止の損失率=(1−e²)/2
  • 損失は相対運動のエネルギーから

よくある間違い

  • 後の KE を合計せず B の分だけ引く
  • 1.5²+4.5² の計算ミス(2.25+20.25)
  • 損失を負で答える(失われた量は正で)