物理 / 運動量と力積

高さの測定から反発係数を求める

★★ 標準反発係数落体

問題

ボールを高さ から静かに落としたところ、床ではね返って高さ まで上がった。(1) 床との反発係数 を、 を用いた式で表せ(導出も示せ)。(2) の値を求めよ。

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e は速さの比。落下の高さから直前の速さが、はね上がりの高さから直後の速さが、それぞれ v=√(2gh) の形で書ける。比をとると何が消えるか。

解答・解説

方針

衝突直前の速さ √(2gh)、直後の速さ √(2gh')。e はその比なので √(h'/h)。数値は √(1.6/2.5)=√0.64。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 反発係数の定義は速さの比だが、速さは直接測りにくい。高さなら巻尺で測れる。高さと速さの関係 で定義式を書き換えるのが本問の主旨である。

① 式を導く。 衝突直前の速さは 、直後の速さは 。よって

( が比の中で消える。)

② 数値を代入する。

h=2.5 mh'=1.6 m
2 つの高さの測定から e=√(h'/h) が求められる

まとめ b12()の逆向きの読みで、2 つの高さの測定だけで が決まる。卓球ボールやバスケットボールの規格検査は、まさに「所定の高さから落として、はね返りの高さが規定範囲か」で行われている。実験とつながる公式は導出ごと覚えておくと強い。

(1) (2)

別解

比を先に作るルート。 (b12 の結果)を既知とすれば、両辺を で割って

導出済みの関係の逆算として 1 行で済む。 のような平方数の感覚()を持っておくと、根号の計算が瞬時に終わる。

ポイント

  • e=√(h'/h)(2g が消える)
  • 高さの測定だけで e が決まる
  • 規格検査の実務とつながる

よくある間違い

  • e=h'/h として 0.64 と答える
  • √ の中の分母分子を逆にする
  • g の値を代入しようとする(消える)