物理 / 運動量と力積

向きが変わるときの力積(平面)

★★ 標準力積平面

問題

質量 のボールが、東向きに速さ で飛んできた。バットで打ち返したところ、ボールは北向きに速さ で飛んでいった。ボールが受けた力積の大きさを求めよ。

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力積はベクトルの引き算 mΔv で求める。「あとの速度−前の速度」を作図すると、東向きと北向きの差だから直角三角形になる。平面内の運動の単元でやった Δv の作図がそのまま使える。

解答・解説

方針

力積=Δp はベクトルの引き算。東 8.0 と北 6.0 の速度変化は直角三角形で |Δv|=10 m/s(3:4:5)。I=0.50×10。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 運動量も力積もベクトルだから、向きが 変わる場合は引き算を作図で処理する。 は「東 の逆(西 )」+「北 」の合成である。

① 速度変化の大きさ。 西 と北 は直角だから

② 力積。

前 mv=4.0(東)後 mv'=3.0(北)力積 I=5.0
運動量の引き算。3:4:5 の直角三角形で |I|=5.0 N·s

まとめ 。向きは「西寄りの北」(バットが押した向き)である。1 次元の 計算(b05)と平面の 作図(平面内の運動 b02)がここで合流する。大きさだけ引いて とするのが最悪の誤り——向きの変化こそ力積の主成分である。

別解

成分で計算するルート。 東を 、北を にとる。

作図と成分、どちらでも同じ。運動量を先に成分にしてから引くと、質量の掛け忘れも起きにくい。

ポイント

  • 力積はベクトルの引き算 mΔv
  • 90° の向き変化は直角三角形
  • 大きさだけの引き算は不可

よくある間違い

  • 0.50×(8.0−6.0)=1.0 N·s とする
  • 8.0+6.0=14 を使う(直角なので三平方)
  • 向きを答えず大きさだけで済ませる(問われたら西寄り北)