物理 / 運動量と力積

運動量保存(2 球の衝突)

★ 基礎運動量保存則衝突

問題

なめらかな水平面上を速さ で進む質量 の球 A が、静止している質量 の球 B に正面衝突した。衝突後、A は同じ向きに速さ で進んだ。衝突後の B の速さを求めよ。

A 2.0 kg4.0 m/sB 3.0 kg(静止)1.0vB=?
正面衝突の前(左)と後(右)。合計 8.0 kg·m/s が保存される
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衝突の前後で運動量の合計は変わらない。前の合計と後の合計を、それぞれ書き出して等しいと置くだけ。未知数は B の速さ 1 つしかない。

解答・解説

方針

運動量保存則 2.0×4.0=2.0×1.0+3.0×vB。A が失った運動量を B が受け取る。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 合体しない衝突でも、運動量保存則はそのまま使える。前の合計=後の合計、の 1 本に未知数 1 つだから、方程式はすぐ解ける。

① 保存の式。

② 解く。

まとめ 見方を変えると、A が失った運動量 を、B がそっくり受け取っている。運動量の受け渡し——保存則とは、系の中でのやり取りの帳尻が必ず合う、という会計の原理である。

別解

力積の受け渡しで見るルート。 衝突中、A は B から後ろ向きの力積を受け、B は A から前向きの力積を受ける。作用・反作用だから 2 つの力積は大きさが等しい。

A の運動量変化: 。よって B は を受け、。保存則を使わずに、力積の対称性から直接導く道で、保存則の「証明」を毎回なぞっていることになる。

ポイント

  • 前の合計=後の合計の 1 本で解ける
  • A が失った分を B が受け取る
  • 保存則の正体は作用反作用

よくある間違い

  • A の衝突後の運動量を引き忘れて vB=8/3 とする
  • 速さの引き算 4.0−1.0=3.0 を B の速さとする
  • 質量を入れ替えて計算する