物理 / 運動量と力積
運動量保存(合体)
問題
なめらかな水平面上を速さ で進む質量 の物体が、静止している質量 の物体に衝突し、一体となって進んだ。一体となった後の速さを求めよ。
ヒントを見る
衝突の前後で、2 つの物体を「ひとつの系」として見る。系の外から水平方向の力がはたらかないとき、系全体のある量が保存される——その量で式を立てる。
解答・解説
方針
外力(の水平成分)がないので運動量保存則が使える。前の合計 4.0×3.0 が、後の合計 6.0×v に等しい。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 衝突のとき 2 物体は互いに大きな力を及ぼし合うが、それは作用・反作用の内力であり、系全体の運動量を変えない。外力(の水平成分)がなければ、運動量の合計は衝突の前後で保存する。
定理運動量保存則: 外力がはたらかないとき
① 保存の式を立てる。 合体後の速さを とすると
② 解く。
まとめ 合体(完全非弾性衝突)は「後の速度が共通」になる特別な場合で、保存則 1 本で解ける。運動エネルギーは保存しない(前 → 後 、差は変形や熱に消える)ことにも注意。保存するのは運動量、失われ得るのはエネルギー——この非対称が単元の肝である。
答
別解
「質量が増えた分だけ遅くなる」比のルート。 動いている質量が から に増えた。運動量 が同じなら、速さは質量の逆比で
「勢いはそのまま、担ぎ手が増えたぶん遅くなる」という読み方は、貨車の連結(s12)でもそのまま使える。
ポイント
- 内力(作用反作用)は合計の運動量を変えない
- 合体は後の速度が共通
- 運動エネルギーは保存しない
よくある間違い
- 後の質量を 4.0 kg のままにする
- 運動エネルギー保存で解こうとする
- 速さの平均 1.5 m/s と答える