物理 / 運動量と力積
壁との衝突で受ける力積
問題
質量 のボールが、速さ で壁に垂直に当たり、速さ で垂直にはね返った。ボールが壁から受けた力積の大きさと向きを求めよ。
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はね返りでは速度の「向き」が変わっている。入射の向きを正と決めて、はね返り後の速度をマイナスで表してから、あとの運動量−前の運動量を計算しよう。
解答・解説
方針
向きが変わるので符号に注意。入射方向を正とすると Δp=0.20×(−10)−0.20×15=−5.0。大きさ 5.0 N·s で、向きは入射と逆(壁から離れる向き)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 運動量はベクトルだから、はね返りで向きが変わったことを符号で表す必要がある。壁に向かう向きを正とすると、はね返り後の速度は である。
① 運動量の変化を計算する。
② 意味を読む。 ボールが受けた力積は 、負号は「壁に向かう向きと逆」を表す。よって
大きさ 、壁から離れる向き。
まとめ 落とし穴は とする引き算である。速さは しか減っていないが、向きの反転の分だけ運動量は大きく変わる( の変化)。「止める」より「はね返す」ほうが大きな力積が要る——バットでボールを打ち返す場面を思えば納得できる。
答
、壁から離れる向き
別解
「止めて、打ち出す」に分けるルート(直感派向け)。 壁の仕事を 2 段階に分けてみる。まず のボールを止める: 力積 。次に逆向きに で打ち出す: さらに 。
合計 。符号計算と同じ答えになる。「反転は 2 度手間(止める+押し出す)」という感覚で、大きさの検算ができる。
ポイント
- 向きの反転は符号で表す
- Δp=m(−v')−mv(引き算は符号込み)
- はね返しは止めるより大きな力積
よくある間違い
- 0.20×(15−10)=1.0 N·s とする(向きの反転を無視)
- 力積の向きを入射の向きと答える
- 壁が受ける力積(作用反作用で逆向き)と混同する