物理 / 運動量と力積

F-t グラフから力積と速さを読む

★ 基礎力積F-tグラフ

問題

静止していた質量 の物体に、図のように時間変化する力を加えた。力は 秒で最大 まで直線的に増え、その後 秒で直線的に に戻った。(1) 物体が受けた力積 (2) 力を加え終えたときの物体の速さ をそれぞれ求めよ。

t [s]F [N]O0.100.2040
三角形の F-t グラフ。面積 ½×0.20×40 が力積
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力が一定でないときは I=Ft が使えない。かわりに、F-t グラフの下の面積が力積になる。図の形は三角形——面積の公式で一発だ。

解答・解説

方針

変化する力の力積は F-t グラフの面積。三角形の面積 ½×0.20×40=4.0 N·s。速さは I=mv'−0 から。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 力が刻々変わるときの力積は、F-t グラフの下の面積で求める(一定の力の長方形の一般化)。図は底辺 秒、高さ の三角形である。

① 力積(面積)。

② 加え終えたときの速さ。 静止から始まるので より

まとめ バットやラケットの打撃はまさにこの形(瞬間的に立ち上がって戻る力)で、山の面積さえわかれば途中の詳細は不要。「平均の力」で言い換えると 、最大値のちょうど半分になっている(三角形だから)。

(1) (2)

別解

平均の力で置き換えるルート。 三角形の力は、平均すると最大値の半分 秒続いたのと同じ。

「複雑な力→同じ面積の平均の力」という置き換えは、グラフが台形や曲線でも通用する実戦的な見方である。

ポイント

  • 変化する力の力積=F-t グラフの面積
  • 三角形なら ½×底辺×高さ
  • 静止からなら v'=I/m

よくある間違い

  • 最大値 40 N で I=Ft と計算する
  • 面積の ½ を忘れて 8.0 N·s とする
  • 底辺を 0.10 秒(半分だけ)にする