物理 / 運動量と力積

運動量の変化と力積

★ 基礎力積運動量の変化

問題

質量 の物体が一直線上を で進んでいる。進行方向に一定の力を 秒間加えたところ、速さは になった。(1) 物体が受けた力積 (2) 加えた力の大きさ をそれぞれ求めよ。

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力積は「あとの運動量−前の運動量」に等しい。まず前後の運動量をそれぞれ計算しよう。力の大きさは、力積を時間で割り戻せば出る。

解答・解説

方針

力積=運動量の変化(I=Δp=mv'−mv)。力積を出してから、I=Ft で力に換算する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 力積と運動量をつなぐのが、この単元の背骨の式である。

公式力積=運動量の変化:

運動方程式 の両辺に を掛け、 を使えば導ける。「力を時間で積むと、勢いの変化になる」。

① 力積を求める。

② 力の大きさ。 より

前 mv=6.0後 mv'=16力積 I=10
前の運動量に力積を足すと後の運動量になる(6.0+10=16)

まとめ この式の強みは、力の詳細(一定かどうか)を知らなくても、前後の運動量だけで力積が出ること。衝突のような複雑な力でも「平均の力×時間」として扱える。運動量は「力積という入金で増える口座残高」のイメージである。

(1) (2)

別解

運動方程式で刻むルート(検算)。 加速度は 。運動方程式から

力積は 。運動方程式ルートと力積ルートは同じ内容の別表現で、どちらからでも同じ答えに着く。等加速度でない場合に力積ルートだけが生き残る、という守備範囲の違いを覚えておく。

ポイント

  • Ft=mv'−mv(背骨の式)
  • 前後の運動量だけで力積が決まる
  • F=I/t で平均の力に換算

よくある間違い

  • 運動量の変化を m(v'+v) と足してしまう
  • 力積と最終運動量 16 kg・m/s を混同する
  • 時間を掛けるべき場面で割る(またはその逆)