物理 / 運動量と力積

静止物体の 3 方向への分裂

★★★ 応用運動量保存則分裂平面

問題

なめらかな水平面上に静止していた質量 の物体が、3 つの破片に分裂した。質量 の破片 A は 軸正の向きに速さ 、質量 の破片 B は 軸正の向きに速さ で飛んだ。質量 の破片 C の速度(成分と速さ)を求めよ。 とする。

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分裂前の運動量は 0。x 成分と y 成分、それぞれの合計が 0 になるように、C の運動量を逆算しよう。運動量が出たら質量で割って速度に戻す。

解答・解説

方針

平面の保存則は成分ごとに。合計 0 なので pC=−(pA+pB)=(−6.0, −6.0)。質量 3.0 で割って速度に直す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 平面の保存則は成分ごとに独立に成り立つ。分裂前の合計が だから、3 つの破片の運動量ベクトルは足すと 0——つまり C の運動量は A と B の合力の逆ベクトルである。

① A、B の運動量。

② C の運動量。 合計 0 より

③ 速度に直す。

速さは 、向きは 負・ 負のちょうど 方向(A、B と反対側)。

p_A=6.0p_B=6.0p_C=?分裂点
3 破片の運動量は足すと 0。C は A+B を打ち消す向きに飛ぶ

まとめ 3 つの運動量ベクトルを描くと、ちょうど閉じた三角形になる(和が 0 の図形的表現)。花火の破片が全方位に飛んでも重心は元の放物線を進み続けるのは、この「合計不変」の帰結である。

C の速度は 、速さ ( 軸負・ 軸負の 方向)

別解

運動量ベクトルの作図で解くルート。 (右へ 6.0)と (上へ 6.0)を継ぎ足すと、合成は斜め 。C はこれを打ち消すから、逆向き( 方向)に大きさ

速さは 。成分計算と作図、往復できると平面の保存則は不安がなくなる。

ポイント

  • 平面の保存則は成分ごと
  • 合計 0 → C は A+B の逆ベクトル
  • 3 本の運動量は閉じた三角形

よくある間違い

  • 速さ 6.0 と 3.0 をそのまま運動量として使う
  • C の質量 3.0 で割るのを忘れて運動量を速度と答える
  • 向きを第 1 象限側にする