物理 / 運動量と力積
3 球の連続衝突
問題
なめらかな水平面上に、質量 の球 B と質量 の球 C がこの順に静止している。質量 の球 A が速さ で B に正面から弾性衝突し、続いて B が C に正面から弾性衝突した。すべての衝突の後の A、B、C の速度を求めよ。
ヒントを見る
衝突を 1 つずつ処理する。A→B は質量が違うので一般式(a01)、B→C は等質量なので速度交換(s03)。最後に「もう衝突が起こらないか」を全員の速度を並べて確認するのを忘れずに。
解答・解説
方針
A→B は一般式で vA'=−1.0、vB'=2.0。B→C は等質量弾性で速度交換、B が止まり C が 2.0 m/s。A は左へ去るので再衝突なし。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 連続衝突は1 衝突ずつ順番に処理する。それぞれは既習の型(一般式・速度交換)である。最後に全員の速度を並べ、再衝突が起こらないことまで確認して初めて「最終状態」と言える。
① A→B の衝突。 一般式(、)より
A は左へはね返り、B が右へ で進む。
② B→C の衝突。 等質量の弾性衝突だから速度交換:
③ 再衝突の確認。 A は (左へ)、B は 、C は (右へ)。左から の順で、互いに離れていく——再衝突なし。これで確定である。
まとめ ニュートンのゆりかごの 3 球版。もし A が重かったら()、止まった B に A が追いついて再衝突が起こり、処理が続く。「最終状態か?」の検分は連続衝突の必須の締めで、忘れると 1 回分足りない答えを出す。
A: (はね返る)、B: (静止)、C: 。以後再衝突は起こらない
別解
保存量でまとめて検算するルート。 最終状態の運動量: =初期値 ✓。
運動エネルギー: =初期値 ✓。
全衝突が弾性なら、途中を追わずとも総運動量と総 KE は最初と一致するはず——最終状態の妥当性を丸ごと検算できる。
ポイント
- 1 衝突ずつ既習の型で処理
- 最後に再衝突の有無を確認
- 総運動量・総 KE で丸ごと検算
よくある間違い
- B→C を一般式で解き直して計算を重くする(等質量は交換)
- A のはね返り(負号)を見落とす
- 再衝突の確認をせず途中の状態を最終解とする