物理 / 運動量と力積

3 球の連続衝突

★★★ 応用弾性衝突連続衝突

問題

なめらかな水平面上に、質量 の球 B と質量 の球 C がこの順に静止している。質量 の球 A が速さ で B に正面から弾性衝突し、続いて B が C に正面から弾性衝突した。すべての衝突の後の A、B、C の速度を求めよ。

ヒントを見る

衝突を 1 つずつ処理する。A→B は質量が違うので弾性衝突の一般式、B→C は等質量なので速度交換。最後に「もう衝突が起こらないか」を全員の速度を並べて確認するのを忘れずに。

解答・解説

方針

A→B は一般式で vA'=−1.0、vB'=2.0。B→C は等質量弾性で速度交換、B が止まり C が 2.0 m/s。A は左へ去るので再衝突なし。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 連続衝突は1 衝突ずつ順番に処理する。それぞれは既習の型(一般式・速度交換)である。最後に全員の速度を並べ、再衝突が起こらないことまで確認して初めて「最終状態」と言える。

① A→B の衝突。 一般式(、)より

A は左へはね返り、B が右へ で進む。

② B→C の衝突。 等質量の弾性衝突だから速度交換:

③ 再衝突の確認。 A は (左へ)、B は 、C は (右へ)。左から の順で互いに離れていくので、再衝突は起こらない。これで確定である。

3.0 m/sA 1.0 kgB 2.0 kgC 2.0 kg1.0静止2.0前後
A→B(一般式)、B→C(速度交換)。最後に再衝突なしを確認

まとめニュートンのゆりかごの 3 球版。もし A が重かったら()、止まった B に A が追いついて再衝突が起こり、処理が続く。「最終状態か?」の検分は連続衝突の必須の締めで、忘れると 1 回分足りない答えを出す。

答

A: (はね返る)、B: (静止)、C: 。以後再衝突は起こらない

別解

保存量でまとめて検算するルート。 最終状態の運動量: =初期値 。運動エネルギー: =初期値 。

全衝突が弾性なら、途中を追わずとも総運動量と総 KE は最初と一致するはずである。これで最終状態の妥当性をまとめて検算できる。

ポイント

  • 1 衝突ずつ既習の型で処理
  • 最後に再衝突の有無を確認
  • 総運動量・総 KE で丸ごと検算

よくある間違い

  • B→C を一般式で解き直して計算を重くする(等質量は交換)
  • A のはね返り(負号)を見落とす
  • 再衝突の確認をせず途中の状態を最終解とする