物理 / 運動量と力積

動いている相手への衝突

★★★ 応用運動量保存則反発係数

問題

一直線上を、質量 の球 A が速さ 、質量 の球 B が速さ で同じ向きに進んでいる。A が B に追いついて衝突した。反発係数を とする。衝突後の A、B の速度をそれぞれ求めよ。

A 6.0B 3.0
追突型の衝突。A が B に追いついてぶつかる
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B が動いていても、使う 2 本の式は変わらない。e の式の「近づく速さ」が相対速度 6.0−3.0 になることにだけ注意して、s02 と同じ連立を組もう。

解答・解説

方針

相手が動いていても手順は同じ。保存則 6.0+6.0=vA'+2vB' と、e の式 vB'−vA'=0.50×(6.0−3.0)=1.5 を連立。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 相手が動いている衝突でも、装備は同じで保存則+反発係数の 2 本である。 の式に入るのが相対速度であることさえ守れば、追突も正面衝突も同じ型で解ける。

① 2 本の式。

運動量保存: 、つまり

反発係数: 近づく速さは だから

② 連立を解く。 : より 。(2) より

まとめ 追突後、A は減速()、B は加速()し、B のほうが速くなって離れていく( は再衝突しない条件でもある)。検算: 保存則 ✓、 ✓。

A: 、B: (ともに元の向き)

別解

B と一緒に動く座標で解くルート。 衝突前の B の速度 の座標系に乗ると、B は静止、A は で近づく——「相手静止」の標準問題に帰着する。

この系で解くと 。地上系に戻して を足すと 「動く相手は、相手の座標に乗って静止させる」——相対速度の考え方が衝突でも武器になる。

ポイント

  • e の式には相対速度
  • 連立の型は相手静止と同じ
  • vB'>vA'(離れていく)で妥当性確認

よくある間違い

  • e の式に A の速さ 6.0 だけを使う
  • 保存則の左辺に B の運動量 6.0 を入れ忘れる
  • vA'>vB' の解を出しても違和感を持たない(すり抜けになってしまう)