物理 / 単振動
斜面上のばね振り子
問題
傾きの角 のなめらかな斜面上で、斜面下方に固定したばね(ばね定数 )の上端に質量 の物体をつけた。(1) つり合いの位置での、ばねの自然長からの縮み (2) つり合いの位置から少しずらして放したときの振動の周期 をそれぞれ求めよ。重力加速度の大きさを 、 とする。
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斜面では重力の斜面方向成分 mgsinθ がばねを縮める。つり合いの式はそれで立てる。周期はどうなるか——鉛直ばね(b09)で学んだ「重力は中心をずらすだけ」を思い出そう。
解答・解説
方針
つり合い: kx₀=mgsin30°。周期は重力成分によらず T=2π√(m/k)——斜面でも鉛直でも水平でも同じ。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 斜面版でも構図は鉛直ばねと同じである。重力の斜面方向成分 が「実効的な重力」となって中心をずらす。ただし復元力の強さ は変わらない——だから周期も変わらない。
① つり合いの縮み。
② 周期。 つり合い位置を中心とする単振動で、周期は水平・鉛直と同じ
まとめ 水平()・斜面・鉛直()は、 の大きさが違うだけの同じ問題である。傾きは中心の位置だけを変え、周期には一切影響しない——「ばね振り子の周期は と だけ」という原則の頑健さを確かめる問題である。
答
(1) (2) 秒( 秒)
別解
θ を動かして統一的に見るルート。 つり合いの縮み は で 0(水平)、 で (鉛直)となり、b08 の結果を含む。
周期はどの でも 。1 つの式が 3 つの設定(水平・斜面・鉛直)を統一する——文字 のまま考える価値がここにある。
ポイント
- つり合い: kx₀=mgsinθ
- 周期は傾きによらず 2π√(m/k)
- 水平・斜面・鉛直は同じ問題の θ 違い
よくある間違い
- 周期の式に sinθ を入れてしまう
- つり合いの式で mg のまま使う(斜面成分)
- cos30° を使ってしまう