物理 / 単振動

斜面上のばね振り子

★★ 標準ばね振り子斜面

問題

傾きの角 のなめらかな斜面上で、斜面下方に固定したばね(ばね定数 )の上端に質量 の物体をつけた。(1) つり合いの位置での、ばねの自然長からの縮み (2) つり合いの位置から少しずらして放したときの振動の周期 をそれぞれ求めよ。重力加速度の大きさを 、 とする。

30°0.20 kgk=9.8 N/m
傾きの角 30° のなめらかな斜面上のばね振り子
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斜面では重力の斜面方向成分 mgsinθ がばねを縮める。つり合いの式はそれで立てる。周期はどうなるか。鉛直ばねの問題で学んだ「重力は中心をずらすだけ」を思い出そう。

解答・解説

方針

つり合い: kx₀=mgsin30°。周期は重力成分によらず T=2π√(m/k) で、斜面でも鉛直でも水平でも同じである。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 斜面版でも考え方は鉛直ばねと同じである。重力の斜面方向成分 が「実効的な重力」となって中心をずらす。ただし復元力の強さ は変わらないので、周期も変わらない。

① つり合いの縮み。

② 周期。 つり合い位置を中心とする単振動で、周期は水平・鉛直と同じ

まとめ水平()・斜面・鉛直()は、 の大きさが違うだけの同じ問題である。傾きは中心の位置だけを変え、周期には一切影響しない。「ばね振り子の周期は と だけ」という原則が、斜面でも成り立つことを確かめる問題である。

答

(1) (2) 秒( 秒)

別解

θ を動かして統一的に見るルート。 つり合いの縮み は で 0(水平)、 で (鉛直)となり、鉛直ばねの伸びの結果を含む。

周期はどの でも 。1 つの式で 3 つの設定(水平・斜面・鉛直)をまとめて扱える。文字 のまま考えるのは、そのためである。

ポイント

  • つり合い: kx₀=mgsinθ
  • 周期は傾きによらず 2π√(m/k)
  • 水平・斜面・鉛直は同じ問題の θ 違い

よくある間違い

  • 周期の式に sinθ を入れてしまう
  • つり合いの式で mg のまま使う(斜面成分)
  • cos30° を使ってしまう