物理 / 単振動

鉛直ばね振り子の振動の範囲

★★ 標準ばね振り子鉛直ばね

問題

ばね定数 の軽いばねを天井からつるし、質量 のおもりを付ける(つり合いの伸びは )。おもりを、ばねの伸びが になる位置まで引き下げ、静かに放した。(1) 振動の中心はどこか(自然長からの伸びで答えよ) (2) 振幅 (3) おもりが最も高く上がったときの、ばねの自然長からの伸び を求めよ。

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鉛直ばねの鉄則「中心=つり合いの位置」をまず置く。放した位置と中心の距離が振幅。最高点は中心から振幅だけ反対側にある。数直線を描いて 3 つの位置を書き込むと間違えない。

解答・解説

方針

振動の中心はつり合いの位置。放した点は中心から 0.30−0.20=0.10 m 下=これが振幅。最高点は中心の 0.10 m 上で、伸び 0.10 m。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 鉛直ばねの問題は、「中心=つり合いの位置」を最初に固定し、あとは中心からの距離だけで考える。自然長・つり合い・放した点の 3 つの位置を数直線に並べるのが実務のコツである。

① 振動の中心。 つり合いの位置、すなわち自然長から 伸びた位置

② 振幅。 放した位置(伸び )は中心より

静かに放したのでここが端。よって振幅

③ 最高点。 中心から振幅だけ、つまり伸び

自然長 0中心 0.20放す 0.30最高 0.10
伸びの数直線に自然長・中心・端を並べる。振幅は中心からの 0.10 m

まとめ 「引き下げた量 」ではなく「中心からのずれ 」が振幅——ここが鉛直ばねの最大の落とし穴である。本問の最高点は伸び でばねはまだ伸びているが、もっと大きく引けば自然長を超えて縮む側まで到達する(そのときも単振動のまま)。

(1) 伸び の位置(つり合いの位置) (2) (3) 伸び

別解

数直線で機械的に処理するルート。 下向きに伸びを測る数直線を描き、自然長 0、中心 0.20、放した点 0.30 を打つ。振動は中心対称だから、端 0.30 の反対の端は

3 点を打って対称に折り返す——これだけで (1)〜(3) が全部読める。複雑な設定ほど、数直線の絵が事故を防いでくれる。

ポイント

  • 中心=つり合いの位置(伸び mg/k)
  • 振幅=放した点と中心の距離
  • 最高点=中心から振幅だけ反対側

よくある間違い

  • 振幅を 0.30 m とする
  • 中心を自然長の位置とする
  • 最高点を自然長と答える