物理 / 単振動

鉛直ばね振り子の周期

★ 基礎ばね振り子鉛直ばね

問題

ばね定数 の軽いばねを天井からつるし、下端に質量 のおもりを付けた。つり合いの位置から少し引き下げて放すと、おもりは鉛直方向に単振動した。振動の周期を求めよ。 とする。

つり合いの位置上下に単振動
つり合いの位置から少し引き下げて放すと、おもりは上下に振動する
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「重力があるから周期も変わりそう」と思うかもしれないが、周期の式は水平のときと同じになる。√(0.40/19.6)=√(1/49) に気づくときれいに割り切れる。

解答・解説

方針

鉛直でも周期の式は水平ばねと同じ T=2π√(m/k)。重力はつり合い位置(振動の中心)をずらすだけで、周期には影響しない。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 意外に思えるが、鉛直ばね振り子の周期は水平の場合と全く同じ である。重力の仕事は「振動の中心を自然長からつり合いの位置へずらす」ことだけで、復元力の強さ()には手を触れない(証明は a02)。

① 代入する。

まとめ 「重力は中心をずらすだけ、周期は変えない」——この事実のおかげで、鉛直ばねの問題は(中心の位置にさえ気をつければ)水平ばねと同じ道具で解ける。 のように、分数の形に直してから根号を開くのが計算のコツである。

別解

つり合いの伸びから周期を出すルート(裏技)。 より 。つまり

つり合いの伸びさえ測れば、k も m も知らずに周期がわかる。実験室でよく使う便利な形で、単振り子の と同じ構造をしているのも面白い。

ポイント

  • 鉛直でも T=2π√(m/k)(重力は中心をずらすだけ)
  • T=2π√(x₀/g) の裏技
  • 分数に直してから根号を開く

よくある間違い

  • 重力の分だけ周期が変わると考える
  • √(0.40/19.6) の計算で電卓に頼って精度を落とす(1/49 に気づく)
  • 振動の中心を自然長の位置とする