物理 / 単振動

復元力

★ 基礎復元力

問題

ある物体(質量 )にはたらく力が、振動の中心からの変位 に対して ()と表される。(1) のときの力の大きさと向き (2) この物体の運動はどんな運動になるか を答えよ。

ヒントを見る

常に中心へ引き戻す、変位に比例した力——この形の力には名前が付いている。運動方程式に入れて、b04 の定義式と見比べてみよう。

解答・解説

方針

F=−Kx 型の力を復元力といい、この力を受ける物体は必ず単振動する。ma=−Kx から a=−(K/m)x で、ω²=K/m。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 変位に比例して常に中心へ引き戻す力を復元力という。復元力だけを受ける物体の運動方程式は

これは の形——つまり単振動の定義そのものである。

① 力の大きさと向き。

② 運動の種類。 より

中心x=0.30F=2.4 N反対側でも中心向き
どちら側にいても中心へ引き戻す、変位比例の力=復元力

まとめ を見たら単振動、」——この 1 行が単元の万能パスポートである。ばねはもちろん、浮力・振り子・トンネルまで、復元力の形さえ示せば周期が書ける。以降の問題はすべて「 にあたるものを探す作業」だと言ってよい。

(1) 、中心向き (2) 単振動()

別解

比例定数の意味を単位で見るルート。 は「中心から 1 m あたり 8.0 N で引き戻す強さ」。強いばねほど( 大)、軽い物体ほど( 小)、引き戻しが機敏になって が大きく(周期が短く)なる。

、周期なら 秒。数式の前に「強い復元×軽い質量=速い振動」の感覚を置いておくと、式の形を間違えない。

ポイント

  • 復元力 F=−Kx → 必ず単振動
  • ω=√(K/m)
  • 以後は「K を探す」ゲーム

よくある間違い

  • 力の向きを変位の向きと答える
  • ω=K/m と√を忘れる
  • F=−Kx の負号を大きさに含めて負の力とする