物理 / 気体の熱力学

2 つの容器の接続(等温混合)

★★ 標準状態方程式混合

問題

容積 の容器 A に圧力 の気体が、容積 の容器 B に圧力 の同種の気体が入っている。コックを開いて両者をつなぎ、温度を最初と同じに保ったとき、全体の圧力を求めよ。

コックA: 2.0×10⁻³ m³3.0×10⁵ PaB: 4.0×10⁻³ m³1.5×10⁵ Pa
コックを開くと気体が行き来して圧力が一様になる(温度一定)
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コックを開いても、気体分子の総数は変わらない。等温では PV が mol 数に比例することを使って、「PV の合計が保存する」という式を立ててみよう。

解答・解説

方針

mol 数の保存。等温なので PV∝n を使い、PAVA+PBVB=P(VA+VB)。(6+6)/6=2.0×10⁵ Pa。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 コックを開いて変わらないものは何か——分子の総数(mol 数)である。等温では状態方程式 より だから、「mol 数の保存」は「 の合計の保存」に翻訳できる。

① PV の合計を計算する。

② 混合後。 全体の体積は で、

まとめ 結果の式は「体積で重みを付けた圧力の平均」の形をしている。高圧の A(3.0)と低圧の B(1.5)の間の値になるのは当然として、体積の大きい B 寄り……ではなく今回はちょうど中間の 2.0 になった( がどちらも 600 で等しかったため)。連結問題は「保存するもの=mol 数()」から式を立てる——温度が変わる発展形でも同じ発想で通せる。

別解

mol 数を実際に数えるルート。 仮に とすると 。合計 に入るから

温度は途中で消える(どんな を仮定しても同じ)。抽象的な「 保存」が腑に落ちないときは、一度 mol 数まで下りて数えると安心できる。

ポイント

  • 保存するのは mol 数
  • 等温では PV の合計が保存
  • 結果は体積重み付き平均

よくある間違い

  • 圧力の単純平均 2.25×10⁵ とする
  • 体積を足さず片方で割る
  • コック部の体積を勝手に考慮する