物理 / 気体の熱力学
2 つの容器の接続(等温混合)
問題
容積 の容器 A に圧力 の気体が、容積 の容器 B に圧力 の同種の気体が入っている。コックを開いて両者をつなぎ、温度を最初と同じに保ったとき、全体の圧力を求めよ。
ヒントを見る
コックを開いても、気体分子の総数は変わらない。等温では PV が mol 数に比例することを使って、「PV の合計が保存する」という式を立ててみよう。
解答・解説
方針
mol 数の保存。等温なので PV∝n を使い、PAVA+PBVB=P(VA+VB)。(6+6)/6=2.0×10⁵ Pa。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 コックを開いて変わらないものは何か——分子の総数(mol 数)である。等温では状態方程式 より だから、「mol 数の保存」は「 の合計の保存」に翻訳できる。
① PV の合計を計算する。
② 混合後。 全体の体積は で、
まとめ 結果の式は「体積で重みを付けた圧力の平均」の形をしている。高圧の A(3.0)と低圧の B(1.5)の間の値になるのは当然として、体積の大きい B 寄り……ではなく今回はちょうど中間の 2.0 になった( がどちらも 600 で等しかったため)。連結問題は「保存するもの=mol 数()」から式を立てる——温度が変わる発展形でも同じ発想で通せる。
答
別解
mol 数を実際に数えるルート。 仮に とすると 、。合計 が に入るから
温度は途中で消える(どんな を仮定しても同じ)。抽象的な「 保存」が腑に落ちないときは、一度 mol 数まで下りて数えると安心できる。
ポイント
- 保存するのは mol 数
- 等温では PV の合計が保存
- 結果は体積重み付き平均
よくある間違い
- 圧力の単純平均 2.25×10⁵ とする
- 体積を足さず片方で割る
- コック部の体積を勝手に考慮する