物理 / 気体の熱力学
定圧変化のエネルギー配分
問題
単原子理想気体 を、圧力一定のまま温度が 上がるまで加熱した。(1) 気体がした仕事 (2) 内部エネルギーの増加 (3) 加えた熱量 を求め、 の比を答えよ。気体定数を とする。
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定圧の仕事は PΔV=nRΔT に化けるのだった。3 つの量がすべて nRΔT の定数倍になることに気づけば、比の答えは計算の前に見えてくる。
解答・解説
方針
W=nRΔT=2490、ΔU=(3/2)nRΔT=3735、Q=和=6225。比は nRΔT で割って 2:3:5。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 定圧変化では 、——すべてが共通因子 の定数倍になる。だから配分比は数値によらず固定で、計算は共通因子 1 回で済む。
① 共通因子を計算する。
② 3 つの量。
③ 比。 で割れば
まとめ もらった熱 5 のうち、3 が温度上昇に、2 が膨張の仕事に——単原子気体の定圧加熱は必ずこの配分になる。逆に「 のうち仕事に回るのは 4 割」と覚えておけば、1 つの量から残り全部が暗算で出る。入試の定圧問題の多くは、この固定比の言い換えである。
答
、、。
別解
モル比熱で一気に出すルート。 定圧モル比熱 を使えば
と 1 行で が出る。そこから ( の )と ( の )を配分で切り出してもよい。正面から積み上げるか、 から配るか——2 way で検算し合えるのがこの型の強みである。
ポイント
- 全量が nRΔT の定数倍
- W:ΔU:Q=2:3:5(単原子・定圧)
- 1 つ分かれば残りは配分で出る
よくある間違い
- ΔU と Q の係数(3/2 と 5/2)を取り違える
- W に (3/2) を付ける
- 比を体積比や圧力比と混同する