物理 / 気体の熱力学

密閉容器の加熱(定積)

★★ 標準気体の法則定積変化

問題

容積の変わらない密閉容器に、温度 、圧力 の気体が入っている。日なたに置いたところ温度が まで上がった。このときの圧力を求めよ。

300 K・1.0×10⁵ Pa密閉(V 一定)日光
容積の変わらない容器を温める。360 K での圧力は?
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体積が固定されているから、ボイル・シャルルの式の V が両辺で消える。残るのは圧力と絶対温度の関係——比例か反比例か、分子運動のイメージでも確かめてみよう。

解答・解説

方針

V 一定なので P/T=一定(ボイル・シャルルの V 消去形)。P2=1.0×10⁵×360/300=1.2×10⁵ Pa。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 密閉容器=体積一定。ボイル・シャルル が共通で消え、圧力は絶対温度に比例する( 一定)。

① 代入する。

まとめ 閉め切った車内のタイヤやスプレー缶が夏に危険なのはこの比例のせいである。温度 2 割増で圧力も 2 割増——絶対温度で見れば「たった 60 K」でも、容器には確実に効いてくる。「密閉=定積=P∝T」のラベル貼りが瞬時にできるようになれば、この型は落とさない。

別解

分子の絵で確かめるルート。 温度が上がる=分子の速さが増す。すると (1) 1 回の衝突で壁を押す力積が増え、(2) 壁への衝突回数も増える。体積(壁までの距離)は同じだから、両方の効果がそのまま圧力増になる。

「温めると圧力が上がる」は暗記ではなく、速くなった分子が壁を強く叩くというだけの話である。

ポイント

  • 密閉=定積→P∝T
  • 絶対温度の比で掛ける
  • 夏のタイヤ・スプレー缶の物理

よくある間違い

  • ℃ の差(60 ℃ 分)で比を取ろうとする
  • V が消えることに気づかず式が立たない
  • 反比例と取り違える