物理 / 気体の熱力学

P-V グラフと仕事

★ 基礎P-Vグラフ仕事

問題

圧力 の一定のまま、気体の体積が から まで膨張した。気体がした仕事を求めよ。

V [10⁻³ m³]P [10⁵ Pa]O3.05.02.0
圧力 2.0×10⁵ Pa 一定で 3.0→5.0×10⁻³ m³ に膨張する
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気体の仕事は「圧力×体積の変化」。グラフで見ると、この掛け算はある図形の面積になっている。どの図形か——縦×横をグラフの軸で読んでみよう。

解答・解説

方針

定圧の仕事 W=PΔV=400 J。P-V グラフでは過程の線の下の面積。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 気体がピストンを押す力は 、押した距離が なら仕事は 「力×距離」が「圧力×体積変化」に化ける——これが気体の仕事の基本式である。

公式定圧の仕事: (- グラフでは過程の線の下の面積)

① 代入する。

V [10⁻³ m³]P [10⁵ Pa]O3.05.02.0面積=W
縦 2.0×10⁵ × 横 2.0×10⁻³ の長方形の面積が仕事 400 J

まとめ グラフの縦()×横()=長方形の面積 。「P-V グラフの下の面積=仕事」は定圧に限らず、圧力が変わる曲線の過程でも成り立つ万能の読み方である(細い短冊 の積み重ねと見ればよい)。サイクルの問題ではこの面積の見方が主役になる。

別解

ピストンの力学に戻るルート。 断面積を仮に とすると、気体がピストンを押す力は 。体積が 増えるにはピストンが 動く。

をどう仮定しても答えは同じ( が約分される)——だから と、 抜きで書けるのである。

ポイント

  • W=PΔV(力×距離の言い換え)
  • P-V グラフの下の面積=仕事
  • 面積の読み方は曲線でも通用する

よくある間違い

  • ΔV でなく V₂ を掛ける
  • 10⁵×10⁻³ の指数計算を誤る
  • 圧縮(ΔV<0)でも仕事を正にしてしまう