物理 / 気体の熱力学
状態方程式から物質量を求める
問題
容積 の容器に理想気体を閉じ込めたところ、温度 で圧力は であった。この気体の物質量を求めよ。気体定数を とする。
ヒントを見る
求めたいものが n に変わっただけで、使う式は前問と同じ。n=(左辺のかたまり)/(右辺のかたまり) の形に整理してから、落ち着いて代入しよう。
解答・解説
方針
PV=nRT を n について解く: n=PV/RT=1.0×10⁵×2.49×10⁻²/(8.3×300)=2490/2490=1.0 mol。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 状態方程式は の 4 つのうちどれか 1 つが未知なら必ず解ける方程式である。今回は が未知、それだけの違いである。
① n について解いて代入する。
まとめ 分子の と分母の が同じ数になった——これは偶然ではなく、300 K・大気圧の 1 mol が約 25 L という前問の体感の裏返しである。容器の中身が「何 mol あるか」は、圧力・体積・温度の 3 点セットを測れば分かる。気体の mol 数は目に見えないが、状態方程式が「はかり」の役をしてくれる。
答
別解
比例の感覚で見積もるルート。 300 K・ では 1 mol ≈ (25 L)。与えられた体積 はほぼぴったりその 1 倍——だから約 1 mol。
代入計算の前にこの見積もりを立てておくと、計算ミスで 10 mol や 0.1 mol が出た瞬間に「おかしい」と気づける。物理の計算は、答えの当たりをつけてから始めるのが上級者の流儀である。
ポイント
- 4 変数のうち未知 1 つなら解ける
- n=PV/RT
- 1 mol≈25 L で先に見積もる
よくある間違い
- RT を掛けてしまう(割る)
- 指数の計算(10⁵×10⁻²)を誤る
- 有効数字を無視して 1.000… と書く