物理 / 直流回路

非直線抵抗(電球)を含む回路

★★ 標準非直線抵抗グラフ

問題

電流-電圧特性が図の曲線で表される電球を、 の抵抗と直列にして の電源につないだ。電球に流れる電流と電球の電圧を求めよ。

V [V]I [A]O電球の特性2.04.02.01.0
電球の電流-電圧特性(オームの直線にならない)
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電球はオームの法則に従わないので、式の連立ができない。しかし回路側の条件(電源と 2.0 Ω)は V と I の 1 次式で書ける——その直線をグラフに重ねると、両方を満たす点はどこか。

解答・解説

方針

電球は式で書けない→回路の条件式(直線)をグラフに引き、特性曲線との交点=両方を満たす動作点。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電球は温度で抵抗が変わり、式で書けない。そこで「式の連立」を「グラフの連立(交点)」に置き換える——非直線素子の標準戦術である。

① 回路の条件式。 キルヒホッフ第 2 法則で、電球の電圧を 、電流を とすると

これは - 平面の直線(負荷線)である。

② 交点を読む。 特性曲線と直線の交点が、電球の条件と回路の条件を同時に満たす動作点:

(検算: ✓)

V [V]I [A]O動作点 (2.0, 2.0)負荷線 V=6.0−2.0I2.06.02.03.0
回路の条件の直線(負荷線)と特性曲線の交点が答え

まとめ素子の個性は曲線、回路の制約は直線、答えは交点」——この 3 句が非直線回路の全てである。負荷線は「電源電圧と直列抵抗」だけで決まる( 切片 切片 )——電源や抵抗を変えたら直線が動き、交点(動作点)がずれる——トランジスタ回路設計まで続く見方である。

回路の条件はキルヒホッフより (直線)。特性曲線との交点を読んで

別解

なぜ電球は非直線かを一言で。 フィラメントは電流で高温になり、金属の抵抗は温度とともに増える——電流が増えるほど「抵抗が育つ」ので、- 曲線は寝ていく(オームの直線より下に曲がる)。

点灯の瞬間(冷えていて低抵抗)に大電流が流れる——電球が切れるのが点灯時に多い理由まで、この温度の絵で説明できる。

ポイント

  • 個性=曲線、制約=直線(負荷線)
  • 交点=動作点
  • 検算は一周の電圧和

よくある間違い

  • 電球に固定の抵抗値を仮定する
  • 負荷線の切片を取り違える
  • 交点の読みで軸を逆にする