物理 / 直流回路
外部抵抗と消費電力の最大
問題
起電力 、内部抵抗 の電池に可変抵抗 をつなぐ。(1) での消費電力 を の式で表せ。 (2) が最大になる と、そのときの を求めよ((、等号は )を使ってよい)。
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R を大きくすると電流が減り、小さくすると分け前が減る。最大は中間のどこかにある。P の逆数(分母/分子)を展開すると、相加相乗平均がぴったり使える形が現れる。
解答・解説
方針
P=RE²/(R+r)²。逆数を R+2+1/R と展開し相加相乗で最小 4 → P 最大 E²/4r。R=r の負荷整合。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) を大きくすれば取り分の割合は増えるが電流が減り、小さくすれば逆になる。これはトレードオフの最大値問題である。微分を使わず、相加相乗平均で切る。
① P の式。 だから
② 最大値。 逆数の中身を展開:
よって で、 のとき最大 。
まとめ 「外部抵抗=内部抵抗のとき、取り出せる電力が最大」になる。これは負荷整合(インピーダンス整合)と呼ばれ、スピーカーとアンプ、アンテナと受信機など、電気工学のあちこちで使われる原則である。このとき効率は 50 %(内部でも同じだけ発熱)である。最大電力と最大効率は両立しないことも覚えておきたい。
答
(1) (2) より のとき最大
別解
両極限からグラフの形を推理するルート。 : 電流は最大だが取り分 0 で 。: 取り分 100 % だが電流 0 で 。両端で 0 なら中間に山がある。その頂上が である。
両端を調べて山と分かってから頂上を探すのは、最大最小問題のいつもの進め方である。グラフの概形(原点から立ち上がり、 で 9.0 W、緩やかに減衰)まで描けるとよい。
ポイント
- P=RE²/(R+r)²
- 相加相乗で R=r のとき最大 E²/4r
- 負荷整合・効率は 50 %
よくある間違い
- R を大きくするほど P も増えるとする
- 相加相乗の等号条件を確認しない
- 内部での発熱を忘れ効率 100 % とする