物理 / 直流回路

コンデンサーの放電と熱

★★ 標準コンデンサーエネルギー

問題

基礎の回路(電池 の直列、 に並列の 、定常状態で )で、スイッチを開いて電池を切り離した。(1) その後、コンデンサーの電荷はどうなるか。 (2) 最終的に発生するジュール熱の総量を求めよ。

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電池が切り離された後、回路に残った「電源」は何か。たまっていた電荷の行き先と、そのエネルギーの行き先を追う。熱の総量は途中の経過によらず、エネルギー保存 1 本で出る。

解答・解説

方針

スイッチ開=電池が退場、C が唯一の電源になって並列の抵抗へ放電。エネルギー保存で熱=½CV²。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 スイッチを開くと電池は退場し、充電済みのコンデンサーが唯一の電源として残る。あとは「電荷の行き先」と「エネルギーの行き先」を保存則で追うだけである。

① 電荷のゆくえ。 C は並列の を通して放電する。電流は徐々に弱まりながら流れ、最終的に電荷は 0 になる。

② 熱の総量。 蓄えていた静電エネルギーの行き先は抵抗のジュール熱しかない:

まとめ熱の総量は抵抗の値によらない」——抵抗が大きければ小電流で長時間、小さければ大電流で短時間、合計は同じ である(充電のときの「半分は必ず熱」と同じ論法)。カメラのフラッシュはこの放電の応用——コンデンサーにためた電気を一瞬で放して強い光を作っている。

(1) (と回路の抵抗)を通って放電し、最終的に電荷 0 になる (2) 蓄えていたエネルギーが全て熱になる:

別解

「どの抵抗で発熱するか」まで踏み込むルート。 放電電流はループ内の抵抗を流れる——このループに 側も含まれる配線なら、熱は抵抗の比で配分される(直列なら 比例)。ただし総量は常に で不変——「総量は保存則、配分は回路」という 2 層の使い分けができれば、複雑な放電回路も見通せる。

ポイント

  • スイッチ開=C が唯一の電源
  • 熱の総量=½CV²(抵抗によらず)
  • 配分は回路、総量は保存則

よくある間違い

  • 電荷がそのまま残るとする
  • 熱を ½QV と ½CV² で二重に数える
  • 抵抗値で総熱量が変わるとする