物理 / 直流回路
電流計・電圧計の使い方と理想
問題
抵抗を流れる電流と両端の電圧を同時に測りたい。(1) 電流計と電圧計は、抵抗に対してそれぞれどうつなぐか。 (2) 理想の電流計・電圧計の内部抵抗はそれぞれいくらか。理由とともに答えよ。
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電流は「通る量」だから通り道に組み込まないと測れない。電圧は「2 点の差」だから 2 点に触れれば測れる。「つないだせいで回路が変わってしまう」ことを防ぐには、内部抵抗がどうであってほしいか。
解答・解説
方針
測る量の定義から接続が決まる: 電流=通過量→通り道に割り込む(直列)、電圧=2点間の差→2点にまたがる(並列)。理想は回路を乱さない条件。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 接続の向きは測る量の定義から出る——電流は「断面を通る量」(通り道に割り込む)、電圧は「2 点の差」(2 点にまたがる)。理想の条件は「測ることで回路を変えない」である。
① 接続。
- 電流計: 抵抗と直列(全電流が計器を通過するように)
- 電圧計: 抵抗と並列(抵抗の両端 2 点にまたがるように)
② 理想の内部抵抗。
- 電流計: 0。直列に入るので、抵抗があると余計な電圧降下 を生み、回路の電流そのものを減らしてしまう
- 電圧計: 無限大。並列につなぐので、抵抗が有限だと電流を横取りし、測りたい状態を乱してしまう
まとめ 「電流計は透明な通り道、電圧計は触れるだけの傍観者」が理想像である。現実の計器は 、 なので必ず誤差が出る——その誤差がどちら向きに出るか(応用)まで議論できると、実験問題で強い。分流器( を下げる改造)・倍率器( を上げる改造)が理想へ近づける工夫だったことも、ここでつながる。
(1) 電流計は直列、電圧計は並列 (2) 電流計は 0(直列に入っても電圧降下を生まないため)、電圧計は無限大(並列につないでも電流を横取りしないため)
別解
逆につないだら何が起こるかで記憶を固定するルート。 電圧計(高抵抗)を直列につなぐと——回路がほぼ断線し、電流がほとんど流れなくなる。電流計(低抵抗)を並列につなぐと——大電流が計器に殺到し、最悪壊れる(ショート)。
「逆つなぎの惨事」を一度想像しておくと、接続の向きは二度と迷わない——事故のシミュレーションは最強の記憶術である。
ポイント
- 電流計=直列、電圧計=並列
- 理想は rA=0、rV=∞
- 理由は「回路を乱さない」
よくある間違い
- 接続を逆に覚える
- 理想の内部抵抗を逆にする
- 理由を言わず暗記で答える