物理 / 直流回路

キルヒホッフの法則(2 電池の回路)

★★ 標準キルヒホッフの法則

問題

起電力 の電池と の抵抗の枝、起電力 の電池と の抵抗の枝が、 の抵抗に並列に接続されている(電池の向きはどちらも に電流を流し込む向き)。各枝の電流 と、 を流れる電流 を求めよ。

14 V2.0 Ω10 V2.0 Ω1.0 ΩI₁I₂I₃
2 つの電池の枝が 1.0 Ω に合流する回路
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手順は機械的に: (1) 各枝に電流と向きを仮定して名前を付ける、(2) 接続点で第 1 法則、(3) 独立なループ 2 つで第 2 法則。あとは連立方程式の腕力。答えの検算は「使わなかったループ」で。

解答・解説

方針

電流を 3 つ置き、接続点 1 本+独立ループ 2 本の連立。代入して 3I1+I2=14, I1+3I2=10 → I1=4.0, I2=2.0。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電池が 2 個あると合成抵抗では歯が立たない——キルヒホッフの連立の出番である。手順は完全に機械的: 電流に名前→第 1 法則→ループ 2 周。

① 式を立てる。 (14 V の枝)、(10 V の枝)、()として

② 解く。 を消去して

上式 下式: より

③ 検算。 外側の大ループ(14 V→10 V): ✓。

まとめ キルヒホッフは「設定は機械的・計算は丁寧に」が全てである。電流の向きを仮定し間違えても、答えが負で出て教えてくれる——向きの悩みに時間を使わないこと。検算は使っていない独立でないループが最良の消費先である。

第1法則 、第2法則 。解いて

別解

電位を置いて解くルート(節点電位法)。 の上端の電位を (下端 0)とすると、各枝の電流が 1 文字で書ける:

より ——。未知数が 3 つから 1 つに減る——枝が多い回路ほど威力を増す、上級の定石である。

ポイント

  • 電流に名前→第1法則→ループ2周
  • 向きの仮定ミスは負号が教える
  • 節点電位法なら未知数 1 つ

よくある間違い

  • ループの向きと電流の向きの符号を混線させる
  • 独立でないループを 3 本立てて堂々巡り
  • 検算をせず計算ミスを残す