物理 / 直流回路
スイッチを入れた直後と十分時間後
問題
起電力 の電池、 の抵抗、コンデンサー(はじめ電荷 0)、スイッチを直列につないだ。(1) スイッチを入れた直後 (2) 十分に時間がたった後 のそれぞれについて、回路を流れる電流を求めよ。
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コンデンサーの電圧は電荷に比例する——スイッチを入れた瞬間、電荷はまだ 0。そのときコンデンサーは回路の中で何と同じか。十分後は前問の考え方で。
解答・解説
方針
直後=Q がまだ 0→VC=0→導線扱い。十分後=満タン→断線扱い。両端の 2 状態を押さえる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 コンデンサーの 2 つの極限状態を覚える——直後は「導線」、十分後は「断線」。理由は電圧 が電荷で決まるから: 直後は で電圧 0(=ただの導線)、十分後は満タンで電流 0(=断線)。
① 直後。 だから、電源の 12 V は全部抵抗にかかる:
② 十分後。 満タン()で押し込めなくなり
まとめ 「直後=導線、十分後=断線」の 2 状態変換で、過渡現象の両端は微分方程式なしで解ける。間の経過は、電流が から 0 へなめらかに減衰していく(グラフの概形は応用で)。コイルはちょうど逆(直後=断線、十分後=導線)——電磁誘導の単元で対になる伏線である。
(1) 直後: コンデンサーの電圧は 0(空)なので導線と同じ—— (2) 十分後: 満タンで電流 0
別解
水槽の給水で直感するルート。 空の水槽へホースで水を入れ始めると、最初は勢いよく入る(水位差が最大)——入るほど水位が上がって勢いが衰え、満水で止まる。コンデンサーの充電はこの絵そのままで、「直後が最大電流・十分後にゼロ」という 2 端の結論が体感できる。
減衰の速さを決めるのが (時定数)という量であることは、大学の指数関数の解析で確かめられる——高校では 2 端と概形まで押さえれば十分である。
ポイント
- 直後=導線(VC=0)
- 十分後=断線(満タン)
- コイルは逆(伏線)
よくある間違い
- 直後から電流 0 とする
- 直後の電流に C の値が効くとする
- 十分後も少し流れ続けるとする