物理 / 直流回路
分流器(電流計の測定範囲を広げる)
問題
内部抵抗 、最大 まで測れる電流計がある。これで最大 まで測れるようにしたい。(1) 抵抗(分流器)を電流計にどうつなげばよいか。 (2) その抵抗の値を求めよ。
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本体には今までどおり最大 10 mA しか流せない——では残りの 90 mA はどこを通すか。「逃げ道」を作る配線は直列か並列か。値は、並列=同じ電圧の式 1 本で決まる。
解答・解説
方針
計器本体には 10mA しか流せない→残り 90mA のバイパスを並列に作る。電圧共通の式 rI_A=RI_s から R=r/(n−1)=1.0Ω。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 計器本体の限界(10 mA)は変えられない——残り 90 mA の逃げ道(バイパス)を並列に作るのが分流器である。
① つなぎ方。 並列。全体に 100 mA が来たとき、本体に 10 mA、分流器に 90 mA と分かれるようにする。
② 値。 並列だから電圧が等しい:
まとめ 一般に 倍への拡張は (今回 で )——ただし公式でなく「電圧が等しい」の 1 本から毎回導くのが安全である。分流後の目盛りは「読み×10」で使う。本体より小さい抵抗を並列に抱くので、電流計全体の抵抗も下がる()——「電流計は抵抗が小さいほど良い」にも合致する改造である。
答
(1) 並列につなぐ(本体に 10 mA、残り 90 mA を逃がす) (2) 並列なので電圧が等しい: より
別解
電流の逆比で速攻するルート。 並列の電流は抵抗の逆比。 に分けたいから、抵抗は ——本体 に対して分流器は 。「電流を に→抵抗は 」と逆比 1 行で終わる。
並列の逆比は計器問題の隠れた主役——次の倍率器(直列・電圧の比)と対にして覚える。
ポイント
- 逃げ道を並列に(バイパス)
- 電圧が等しい式 1 本で決まる
- R=r/(n−1)・全体の抵抗も下がる
よくある間違い
- 直列につなぐ(それは倍率器)
- R=r/n とする
- 本体の電流も増やせると考える