物理 / 直流回路

キルヒホッフの第 1 法則(接続点)

★ 基礎キルヒホッフの法則

問題

回路のある接続点に、電流 が流れ込み、1 本の導線が流れ出している。(1) 流れ出す電流を求めよ。 (2) この法則(キルヒホッフの第 1 法則)が成り立つ理由を、電荷という言葉を使って説明せよ。

ヒントを見る

電流とは毎秒通過する電荷の量。合流点で電荷が消えたり湧いたりできるか——できないなら、入る量と出る量の関係は 1 つに決まる。

解答・解説

方針

流入の和=流出の和。理由は電荷保存(接続点に電荷はたまらない)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電流は「毎秒流れる電荷」——そして電荷は消えも湧きもしない(電荷保存則)。この当たり前を接続点に適用したのが第 1 法則である。

定理キルヒホッフの第 1 法則: 接続点で(流入する電流の和)=(流出する電流の和)

① 流出する電流。

② 理由。 もし流入>流出なら、接続点に毎秒電荷がたまり続け、電位が際限なく上がってしまう——実際の回路ではそうならず、接続点に電荷はたまらない。よって毎秒入る電荷と出る電荷は等しい。第 1 法則は電荷保存則の回路版である。

4.0 A2.0 AI=?接続点(電荷はたまらない)
合流点では、入る電流の和と出る電流が等しい

まとめ 「川の合流」の絵——支流の水量の和が本流になる。回路がどれほど複雑でも、すべての接続点でこの式が立つ。第 2 法則(電圧の一周)と合わせて 2 本柱になり、どんな回路も原理的に解ける——次の標準問題で本格運用する。

(1) (2) 接続点に電荷はたまらない(たまり続ければ無限に電位が上がる)ので、流入する電荷と流出する電荷は毎秒等しい——電荷保存則の表現

別解

水道管モデルで極端化するルート。 もし接続点で水(電荷)が消えるなら、その先の蛇口から水が出なくなる——直列回路の「どこでも同じ電流」も、実は第 1 法則(枝分かれのない接続点)の特別な場合である。

「電流はどこかで目減りする」という誤解(豆電球を 2 個直列にすると 2 個目が暗い、という小学生的誤解)を、この法則が正面から否定している——概念の再点検として価値がある。

ポイント

  • 流入の和=流出の和
  • 正体は電荷保存則
  • 直列の電流一定も特別な場合

よくある間違い

  • 電流が抵抗で消費されると考える
  • 向きを無視して全部足す
  • 電圧の法則(第 2)と混同する