物理 / 直流回路

コンデンサーの切り替え回路

★★★ 応用コンデンサー電荷保存スイッチ

問題

をスイッチで の電池につないで充電した。次にスイッチを切り替え、 を(電池から切り離して)抵抗 を介して空の に接続した。(1) 十分時間後の共通の電圧と各電気量 (2) で発生した熱の総量 (3) の値を 2 倍にすると、(1)(2) の答えはどう変わるか。

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電池が切り離された後の保存量は何か。熱はエネルギーの差額から。(3) が中心の問いである。R を変えると何が変わり、何が変わらないか。最終状態を決める式に R が登場するかを見よ。

解答・解説

方針

電荷保存で V=Q/(C1+C2)=4.0V。熱=エネルギー差(Rによらず)。R が決めるのは時定数だけで、最終状態と熱総量は変わらない。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 電池なしで接続するので、電荷保存をもとに考える(静電気の単元の再分配と同じ)。この問題の新しい問いは (3) の「抵抗は何を変え、何を変えないか」である。

① 最終状態。 総電荷 が並列 に:

② 熱の総量。

③ R を 2 倍にすると。 どちらも変わらない。最終状態は電荷保存と容量だけで決まり( は式に現れない)、熱の総量もエネルギー差で確定する。 が変えるのはそこへ到達する速さ(時定数)だけである。

まとめ 「保存則が決めるもの(終点・総量)と、回路が決めるもの(速さ・配分)」を分けて考える。これが RC 回路のまとめである。 の極限でも熱は同じだけ出る(火花や電磁波として)。「抵抗ゼロなら熱ゼロ」という直感は、保存則から誤りだと分かる。

答

(1) 電荷保存: が に分配され 、、 (2) (3) どちらも変わらない( は到達の速さだけを変える)

別解

エネルギーの比で普遍性を見るルート。 失われる割合は である。初期電圧にも にもよらず、容量の比だけで決まる。空の が大きいほど損失率が上がる( で全損)。

電荷を分けると、必ずエネルギーを失う。これは不可逆性のいちばん簡単な例で、大学の熱力学(自由膨張)とも同じ構造をもつ。

ポイント

  • 終点と熱総量は保存則が決める
  • R は速さ(時定数)だけを変える
  • 損失率=C2/(C1+C2)

よくある間違い

  • R が大きいと熱も増えるとする
  • エネルギー保存で V を出そうとする
  • Q1=Q2 と等分する