物理 / 直流回路
立方体の抵抗(対称性の名作)
問題
1 辺 の抵抗 12 本を立方体の辺の形につないだ。立方体の対角線の両端 A・G 間の合成抵抗を求めよ。
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A から見て 3 つの隣の頂点は、立方体の対称性から全く同格——等電位で、電流は等分される。中間の 6 本にも同じ議論。あとは A から G までどれか 1 本の道をたどり、各辺の電圧降下を足せば A-G 間の電圧が出る。
解答・解説
方針
対称性で A 隣接 3 点が等電位・G 隣接 3 点が等電位→電流が 3-6-3 に等分される。1 本の経路で V を積算。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 12 本の連立は書きたくない——対称性で電流を先に配ってしまう。対角線 A-G の周りで立方体は 3 回対称——同格の辺には同じ電流が流れるはずである。
① 電流の配分。 全電流を とすると:
- A から出る 3 辺: 同格だから ずつ
- 中間の 6 辺: 各分岐でさらに半分ずつ、 ずつ
- G へ入る 3 辺: 合流して ずつ
② 1 本の道で電圧を積算。 A→(隣)→(向こう隣)→G とたどると
③ 合成抵抗。
まとめ 等電位の頂点をまとめて描き直すと「、、 の直列」という 1 本道になる(3 本並列→6 本並列→3 本並列)。対称性は連立方程式 12 本を 3 行に圧縮する——「同格の点は等電位・同格の辺は等電流」という見方は、正四面体・格子など対称回路すべての鍵である。
答
対称性より、A から出る 3 辺は等電流 、中間の 6 辺は 、G へ入る 3 辺は 。A→G の 1 本の道で電圧を足すと より
別解
等電位面で束ねて描き直すルート。 A の隣接 3 頂点は等電位——導線で結んでも電流が変わらない。束ねてしまうと、回路は「A→(3 本並列 )→(6 本並列 )→(3 本並列 )→G」の直列に化ける:
「等電位の点は結んでよい(切ってもよい)」——ブリッジの橋の除去と同じ原理の、立体版の運用である。
ポイント
- 対称性で電流を 3-6-3 に配分
- 1 本の道で V を積算
- 等電位は束ねて描き直せる
よくある間違い
- 12 本の連立を書き始める
- 中間の辺も I/3 とする
- 経路の辺数を数え違える