物理 / 直流回路

立方体の抵抗(対称性の名作)

★★★ 応用合成抵抗対称性

問題

1 辺 の抵抗 12 本を立方体の辺の形につないだ。立方体の対角線の両端 A・G 間の合成抵抗を求めよ。

AG各辺 r=3.0 Ω(12 本)
立方体の対角 A-G 間の合成抵抗を求める
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A から見て 3 つの隣の頂点は、立方体の対称性から全く同格——等電位で、電流は等分される。中間の 6 本にも同じ議論。あとは A から G までどれか 1 本の道をたどり、各辺の電圧降下を足せば A-G 間の電圧が出る。

解答・解説

方針

対称性で A 隣接 3 点が等電位・G 隣接 3 点が等電位→電流が 3-6-3 に等分される。1 本の経路で V を積算。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 12 本の連立は書きたくない——対称性で電流を先に配ってしまう。対角線 A-G の周りで立方体は 3 回対称——同格の辺には同じ電流が流れるはずである。

① 電流の配分。 全電流を とすると:

  • A から出る 3 辺: 同格だから ずつ
  • 中間の 6 辺: 各分岐でさらに半分ずつ、 ずつ
  • G へ入る 3 辺: 合流して ずつ

② 1 本の道で電圧を積算。 A→(隣)→(向こう隣)→G とたどると

③ 合成抵抗。

A隣接 3 点(等電位)隣接 3 点(等電位)G3 本並列 r/36 本並列 r/63 本並列 r/3R=r/3+r/6+r/3=5r/6
等電位の頂点を束ねると 1 本道の直列に化ける

まとめ 等電位の頂点をまとめて描き直すと「 の直列」という 1 本道になる(3 本並列→6 本並列→3 本並列)。対称性は連立方程式 12 本を 3 行に圧縮する——「同格の点は等電位・同格の辺は等電流」という見方は、正四面体・格子など対称回路すべての鍵である。

対称性より、A から出る 3 辺は等電流 、中間の 6 辺は 、G へ入る 3 辺は 。A→G の 1 本の道で電圧を足すと より

別解

等電位面で束ねて描き直すルート。 A の隣接 3 頂点は等電位——導線で結んでも電流が変わらない。束ねてしまうと、回路は「A→(3 本並列 )→(6 本並列 )→(3 本並列 )→G」の直列に化ける:

「等電位の点は結んでよい(切ってもよい)」——ブリッジの橋の除去と同じ原理の、立体版の運用である。

ポイント

  • 対称性で電流を 3-6-3 に配分
  • 1 本の道で V を積算
  • 等電位は束ねて描き直せる

よくある間違い

  • 12 本の連立を書き始める
  • 中間の辺も I/3 とする
  • 経路の辺数を数え違える