物理 / 電流と磁場
磁場に斜めに入る荷電粒子(らせん運動)
問題
一様な磁場(磁束密度 、 軸方向)に、速さ の荷電粒子が、磁場と の角をなす向きに入射した。(1) 粒子の速度を、磁場に平行な成分と垂直な成分に分けよ。 (2) 粒子はどんな運動をするか。それぞれの成分がどう振る舞うかとあわせて述べよ。
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ローレンツ力は速度の磁場に垂直な成分にだけはたらく。速度を平行成分と垂直成分に分けると、それぞれ独立に単純な運動をする——平行は力ゼロ、垂直は円。2 つを合わせると立体的な運動に。
解答・解説
方針
速度を磁場に平行・垂直に分解。平行成分はローレンツ力を受けず等速、垂直成分は円運動。合成でらせん。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 ローレンツ力は速度の磁場に垂直な成分にだけはたらく——だから速度を平行・垂直に分解すると、2 つの成分が独立に単純な運動をする。
① 速度の分解。
② 運動の様子。
- 平行成分 : 磁場と同じ向きなのでローレンツ力を受けない → 等速直線運動(磁場方向へ一定速度で進む)
- 垂直成分 : 磁場と垂直なので円運動
2 つが合わさり、磁場方向へ進みながら回転する=らせん(ヘリカル)運動になる。
まとめ 「進みながら回る=らせん」——磁場を軸にコイルのばねのような軌道を描く。1 巻きで進む距離(ピッチ)は で、応用で計算する。この運動はオーロラの正体——太陽風の荷電粒子が地球磁場に巻きついてらせんを描き、極地方へ導かれて大気と衝突して光る。「垂直だけが効く」という一言が、円運動・らせん・オーロラを 1 本につなぐ。
(1) 平行成分 、垂直成分 (2) 平行成分は力を受けず等速直線運動、垂直成分は円運動——合わさってらせん(ヘリカル)運動になる
別解
極端な角度で確かめるルート。 入射角 ()なら純粋な円運動(基礎)、()なら力ゼロで直進——らせんはこの 2 つの極限の中間である。角度 で 、 と連続的につながる。
「特別な場合(0°・90°)で挟んで一般を理解する」——極限で公式の妥当性を確かめる習慣が、初見の状況でも見通しを与える。
ポイント
- 垂直成分だけがローレンツ力を受ける
- 平行=直進、垂直=円→合成でらせん
- オーロラの原理
よくある間違い
- 全速度が円運動すると考える
- 平行成分も曲げられるとする
- cos と sin を取り違える