物理 / 電流と磁場
3 本の平行電流にはたらく力
問題
同一平面上に等間隔 で 3 本の平行な直線導線 A・B・C を並べ、すべて同じ向きに電流を流す。A・C には 、真ん中の B には を流したとき、B が受ける力の合力を求めよ。真空の透磁率を とする。
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B は A・C の両方と同じ向きの電流だから、どちらとも引き合う。ところが A は B の左、C は B の右——引力の向きが左右逆になる。大きさが同じなら合力はどうなるか。
解答・解説
方針
A・C はどちらも B と同じ向きで引き合う。B から見て A は左・C は右で、引力が逆向き・同大→打ち消して合力 0。対称性で即決。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 3 本の力の問題は、対称性を最初に見る。B の左右に等距離・等電流の A・C——引力が左右対称で打ち消すと即座に読める。
① 各力の大きさ(1 m あたり)。 A も C も B と同じ向きの電流だから B と引き合う。距離はどちらも :
② 合力。 A からの引力は左向き、C からの引力は右向き——大きさが同じで逆向き:
まとめ 「同じ向きの電流は引き合う」が、左右対称なら打ち消して合力 0——対称性を見抜けば計算不要で答えが出る。もし B の電流だけ大きさや向きを変えれば対称が崩れて合力が生じる。3 本以上の電流・電荷の問題は「まず対称性、崩れていれば成分計算」——電場の正三角形(電場の単元)と全く同じ戦略である。B 自身が受ける力を問うので、B が A・C に及ぼす力(反作用)ではないことにも注意する。
B は A から引力、C からも引力を受けるが、左右対称で逆向き・同じ大きさ。合力は 0
別解
対称を崩して感覚を確かめるルート。 もし C の電流を逆向きにすると、C からは反発(右へ押される)、A からは引力(左へ引かれる)——両方左向きになって合力は 左向き。
「対称なら 0、対称を崩すと足し算」——1 つ条件を変えたらどうなるかを試すと、対称性の効き方が体で分かる。s01 の合成磁場と同じ「向きを描いてから足し引き」の作法である。
ポイント
- まず対称性を見る
- 左右対称の引力は打ち消して 0
- 対称が崩れれば成分計算
よくある間違い
- 2 力を同じ向きとして足す
- 力を 2 倍にする
- 反作用と混同する