物理 / 電流と磁場
平行な 2 直線電流の力
問題
離れた 2 本の平行な直線導線に、同じ向きに ずつの電流を流した。導線 1 m あたりにはたらく力の大きさを求め、引き合うか反発するかを答えよ。真空の透磁率を とする。
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2 段構え: (1) 導線 1 がつくる磁場を、導線 2 の位置で求める、(2) その磁場が導線 2 の電流に及ぼす力を求める。向きはフレミング左手で丁寧に——同じ向きの電流どうしがどうなるか。
解答・解説
方針
片方の電流がつくる磁場 B=μ0 I/(2πd) の中で、もう片方が力 F=IBL を受ける。同じ向き→引力。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「電流どうしの力」は直接の公式でなく、2 段構えで組み立てる——(1) 片方が作る磁場、(2) その磁場が他方に及ぼす力。
① 導線 1 の磁場(導線 2 の位置で)。 磁束密度に直すと
② 導線 2 が受ける力(1 m あたり)。 :
③ 向き。 フレミング左手で調べると、同じ向きの電流どうしは引き合う(逆向きなら反発)。
まとめ 「同じ向きは引力、逆向きは反発」——電荷(同符号は反発)と真逆の直感なので注意。この力は、かつて電流の単位アンペアの定義に使われていた(1 m 離れた 2 本に等しい電流を流し、 の力がはたらくときの電流が 1 A)。2 段構え(場を作る→力を受ける)は電磁気の万能の組み立て方である。
。同じ向きの電流どうしは引き合う
別解
向きだけを絵で決めるルート。 導線 1(手前で上向き電流)が導線 2 の位置に作る磁場は「奥向き」(右ねじ)。その磁場中で導線 2 の上向き電流にフレミング左手を当てると、力は導線 1 の方へ——引力。逆向き電流なら磁場は同じでも電流の向きが逆になり、力は反発向き。
「同じ向き=引力」は結論だけ暗記せず、この左手の作図で毎回確認できるようにしておくと、3 本以上の電流(標準)でも迷わない。
ポイント
- 2 段構え(場→力)
- F/L=μ0 I1 I2/(2πd)
- 同じ向きは引力(電荷と逆)
よくある間違い
- 同じ向きで反発すると考える(電荷と混同)
- μ0 や 2π を落とす
- 1 段で公式に当てはめようとして混乱する