物理 / 電流と磁場
ローレンツ力
問題
磁束密度 の一様な磁場の中を、電気量 の荷電粒子が磁場と垂直に速さ で運動している。この粒子が受ける力(ローレンツ力)の大きさを求めよ。
ヒントを見る
磁場中を動く電荷 1 個が受ける力。式は F=IBL の電流を「電荷×速度」に翻訳したもの。向きの決め方は電流の力と同じ(正電荷なら速度の向きが電流の向き)。
解答・解説
方針
磁場中を運動する電荷が受けるローレンツ力 f=qvB(垂直のとき)。向きはフレミング左手(電流の向き=正電荷の速度の向き)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 ローレンツ力は「 を電子 1 個の言葉に翻訳」したものである——電流 を「電荷 が速さ で動く」に置き換える。
公式ローレンツ力: (速度と磁場が垂直のとき。向きはフレミング左手、正電荷は速度の向きが電流の向き)
① 代入する。
まとめ ローレンツ力は常に速度と垂直——だから仕事をしない(速さを変えず、向きだけ変える)。この「速さは不変、向きだけ曲げる」性質が、次の円運動を生む(円運動は速さ一定・向きだけ変わる運動の典型)。 と は同じ現象の 2 つの解像度(1 個 vs 集団)——「電流の力=たくさんのローレンツ力の合計」と理解しておく。
答
別解
F=IBL から導き直すルート。 導線の中を、電荷 の粒子が単位長さあたり多数、速さ で流れているとき、導線全体が受ける力 を「その中の粒子の総数」で割ると、1 個あたりの力は になる。
「集団の力 ÷ 個数 = 1 個の力」——マクロ()とミクロ()を行き来できると、どちらの公式もど忘れしても再構築できる。
ポイント
- f=qvB(F=IBL のミクロ版)
- 速度と垂直→仕事をしない
- 速さ不変・向きだけ変える
よくある間違い
- q を電子でも符号込みで扱おうとして混乱(大きさで処理)
- B と H を混同する
- 力が速度方向にあると考える