物理 / 光
くさび形空気層の干渉
問題
2 枚の平らなガラス板を重ね、一端に厚さ の薄い紙をはさんで、長さ のくさび形の空気層を作った。真上から波長 の光を当てると、等間隔の干渉縞が見えた。縞(暗線)の間隔を求めよ。
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隣り合う暗線の間で、空気層の厚さはいくら増えるか——条件式の m が 1 増える分である。あとは「厚さの増分」を「水平距離」に換算する——くさびの傾きの出番。
解答・解説
方針
上のガラス下面(大→小)は反転なし、下のガラス上面(小→大)は反転あり→暗線 2d=mλ。厚さが λ/2 増えるごとに次の暗線。水平距離=厚さ×L/D。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 くさび形は「厚さが場所によって変わる薄膜」である。攻め方は 2 段——(1) 厚さ での明暗条件、(2) 厚さの増分→水平距離への換算(くさびの傾き)。
① 反転の勘定と条件。 空気層の上面(ガラス→空気: 大→小)は反転なし、下面(空気→ガラス: 小→大)は反転あり——反転 1 回。よって暗線(弱め合い)は
② 縞の間隔。 が 1 増えるごとに、厚さは 増える。くさびの傾きは だから、水平距離に直すと
まとめ 逆に読むと、縞の間隔から紙の厚さ が測れる—— の厚さをものさし(縞 1.0 mm)で測る、干渉のてこの好例である。ガラスの平面度検査(縞がまっすぐ=平ら、曲がっていれば凹凸がある)にも使われる、実用的な干渉である。
暗線条件 。隣の暗線まで空気層の厚さが 増える。傾き より間隔
別解
接触線(d=0)の色を考えるルート。 2 枚が接する端では 。 は の暗線条件——接触線は暗い。反転 1 回の薄膜は「薄いほど黒い」(シャボン膜の黒と同じ)。
端が暗線から始まることを知っていると、「端から数えて 5 本目の暗線の位置は?」のような設問()にも即応できる。条件式の の意味を、実際の見え方と結びつけておくのがよい。
ポイント
- 反転 1 回→暗線 2d=mλ
- 隣の縞で厚さ λ/2 増
- 傾き D/L で水平距離に換算
よくある間違い
- 空気層に n を掛ける(空気は n=1)
- 厚さの増分を λ とする
- 反転を数えず明暗を逆にする