物理 / 光

回折格子の明線の本数

★★ 標準回折格子

問題

格子定数 の回折格子に波長 の光を垂直に当てる。(1) 明線は何次まで現れるか。 (2) スクリーン上に現れる明線は全部で何本か。

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明線の条件式で m を増やしていくと、sinθ がやがて 1 を超える——それは「そんな方向は存在しない」という意味。ぎりぎり許される m はいくつか。中央(0 次)と左右の対称性も忘れずに。

解答・解説

方針

sinθ≤1 の制約から m の最大を出す。0 次と左右対称の ±m で本数=2×3+1。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 干渉の「本数」問題はいつも不等式である。水面波では経路差の上限が だったが、回折格子では が上限を与える。

① 最大の次数。 より

整数だから 3 次まで

② 本数。 中央()と左右対称に :

m=0±1±1±2, ±3 …全 7 本(3 次まで)
中央 0 次と左右対称の ±1〜±3 次で計 7 本

まとめ という比が本数を決める——格子が細かい( 小)ほど、明線は大きく広がり本数は減る。水面波の干渉の「 が模様を決める」と同じ支配比であり、「上限の不等式に整数を数え込む」という解法の型も共通である。

(1) より → 3 次まで (2) の 7 本

別解

sinθ の値を全部書き出すルート。 だから ——4 次は で不可能。表にすると「どこで止まるか」がひと目で見え、 の明線が (かなり横の方向)に出ることまで分かる。

不等式で機械的に解くのと、値を並べて実感するの——両方できると、限界ぎりぎりの問題(ちょうど 90° のときは数えるか等)にも動じない。

ポイント

  • 上限は sinθ≤1
  • m≤d/λ の整数
  • 本数=2m_max+1(0 次を忘れない)

よくある間違い

  • 3.3 を四捨五入して 3 次を捨てる/4 次を数える
  • 0 次を数え忘れて 6 本とする
  • 片側だけ数える